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(No.191) 平成18年10月26日 『新球場建設について(Part1)』[archive]

・・・いやさ、反市長なのは別に個人の思想だからいいんだけど、書く前に最低限の下調べくらいしないと、却って市議や市議のいる会派にとってマイナスだと思うんだが。市議が騒ぐ事自体が現市長に対する追い風になってる、てことに早く気づいた方がいいと思うぞ、新政クラブの中の人は。

てことで、以下ツッコミ。

お分かりいただけると思いますが、この答弁には、球場使用収入だけでも29億円と26億円の2つの収入予定があるということです。一つは、下水道使用料金の入ったものであり、もう一つは、市長の世界に誇れる新球場建設が90億円で完成するため帳尻を合わすためだけの26億円です。市民が望んでいるのは明解な情報の開示ではないのですか。

26億ってのはちゃんと根拠があって、市のサイトにもちゃんと資料が掲載されている[archive]のだが。別に帳尻合わせってわけでもない。要するに、年間使用料である6億(市民球場使用時とほぼ同一水準)のうち2億を維持費として確保し、残りの4億を建設費の一部と土地代に割り当てる、ってこと。んで、この収入が30年続くことを前提に年利2.5パーセントの市債を発行する。で、市債の複利と土地代を考慮すると、建設費に回せるのが26億、ていう計算になる。どこが不明確なのか私には全く理解できないのだが。

これからも少しずつ発言の欺瞞さが露呈してくると思われ、出来上がろうとする新球場は土地代金とインフラ整備を加えると多分300億円を超える投資となるはずです。一方では、市の金庫は空であると発言し必要費用の全貌を開示せず、もう一方では、膨大な投資が必要な建設施設を羅列しているわけです。

ええと、土地代は球場使用料から充当で、インフラ費用も36億と見積もられている[archive](5ページ目)わけですが。これ以外に必要な費用があるのであれば、根拠とともに示すべきでしょう。祿に検証もせずに「300億はかかるはず」なんていったら却って信憑性(と有権者の支持)が低下するだけだと思うがな。

また、先の説明の29億円の収入と26億円の収入の差額3億円は下水道使用料と仮定すると広島東洋カープの使用料支払は増額され、ひいては入場料金に上乗せされ、カープの収益にも関係してくるのではないでしょうか。

いや、ご自身で引用されてる中川新球場調整担当課長の"新球場使用料充当分につきまして、29億円、これはあの・・・下水道負担分等の土地取得費に国庫負担金が入りますので、そういったものの試算でいきますと29億円という数字もございますけれども"という発言をよく読めば、29億が何を意味するのかすぐ分かると思うのですが。

つまり、本来は球場使用料で賄う予定の土地取得費のうち、3億は国から出るかもしれないので、その分を建設費に回す、ってことでしょ。

批判するのは結構だけど、すぐ反証が出てくる批判は逆効果、ってことに新政クラブはそろそろ気づくべきだろう。うかうかしていると保守系主流派の座すら追われちゃいますよ。市長を批判するなら、やり口の強引さに集中させた方がいいと思うがなあ。

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