【サッカースタジアム@広島】40000人級スタで代表戦を誘致できるのか、という話

広島でのサッカースタジアムの議論で、「代表戦を呼ぶ為に40000人級スタジアムが欲しい」というものがある。でも、40000人級スタジアムは結構沢山あるわけで、たとえ作ったとしても本当に呼べるのか?、というのが気になっていた。

てことで、2003年以降、すなわち日韓W杯翌年以降の代表戦の日程を調べてみた。なお、この日程は「国内での日本代表の試合」を抽出したものなので、「国際Aマッチだけど日本代表以外のチーム同士の試合」は除外している。結果は下記の通り。

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  • W杯予選は豊田で一回やった以外はすべて首都圏、というかほぼ埼玉

  • オリンピック予選も豊田と鳥栖で一回ずつやった以外はすべて首都圏

  • 東名阪以外での試合は、A代表戦(親善試合とアジア杯予選)が年2試合程度、U-2xの親善試合が2~3年に1試合くらい

キャパの少ない熊本と鳥栖は例外として(神戸も少ないがこっちは「全天候型」という強みがある)、広島に代表戦を呼ぼうとした場合にライバルになるのが、札幌ドーム、宮城スタジアム、新潟ビッグスワン、静岡エコパ、大分ビッグアイ。広島を含め6会場で、11~2試合/4年を分け合うことになる。2~3年に1試合、10年で4試合程度、というのが期待できる試合数だろうか。

「10年で4試合の代表戦」というのは4万人級スタを作るコスト差として割に合うか…というのはかなり微妙か。そもそも対して広くない日本で、「代表戦の地元開催」にさしたる意味があるのか、という問題もある。

4万人級スタを検討するのは、サンフレッチェが4万人級スタを運用できるようになるていどに収益改善する、あるいはW杯の国内開催が決まってからでも遅くはないと思うんですけどね、個人的には。(だからまた自説に戻るんだけど、そういう観点からも、現時点では「周辺施設と共存できる、J1開催に必要最低限の機能を持つ20000~25000人級のシンプルな球技場を跡地に」が最適だと思うんだ。クラブ案のように、跡地の制約いっぱいの30000人級のラグジュアリーなスタジアムを作っちゃうと、30年はそこに縛られて別途40000人級のスタジアムなんて無理、ってことになりかねない。安価な球技場なら短期間で減価償却できて新しいスタを建てやすいと思うんだ)

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