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旧広島市民球場跡地

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旧広島市民球場跡地に関する考察

by ktj posted at 2011-02-06 16:48 last modified 2015-05-02 21:19

概要

というわけで、旧市民球場跡地をどうすべきか、という話について。

流れをざっと説明すると、マツダスタジアム完成後、広島市は旧市民球場を解体して広場を作る、という方向で動いている。ただ、市議会や市民団体などから反対意見も多く、スムーズには進まない状態が続いていた。で、昨年市議会で秋葉市長の工作が炸裂し、不信感を残しつつも旧市民球場は廃止となり、バックネット裏と一塁側内野スタンドについては現在解体中。ただ、旧市民球場の跡地を実際にどうするのか、という点については、議会を通過するには至らず、おそらくは今年度中には解決しない。跡地問題は今年4月に行われる市長・市議会選挙の重要な争点となるだろう。

ちなみに市が現在だしている案はこれ。ただし、この案を額面通りに受けとるべきでは無い。秋葉氏のことだから、この案は、論争を引っ張るためのダミー込み、と理解すべきだろう。例えば商工会議所とか商工会議所とか。ようするに、市の案は「暫定」ですら無く、状況次第で別物になる可能性を多分に残している。

さて、私の見解だが、先にいってしまうと、「旧市民球場は『本当に有効利用できそうなごく一部』以外はとっとと解体して、イベント広場とサッカースタジアムを作るべき」ということになる。なぜなのかについては後述。

背景

旧市民球場跡地については、様々な観点による問題が絡んでおり、「万人にとって最良となる」ような絶対的な解決策があるわけでは無い。どういう方向で跡地を開発するにせよ、何らかの取捨選択は必要になる。問題点について以下に列記する。

1. サッカースタジアムが必要、という問題

広島市をホームタウンとするJリーグクラブのサンフレッチェ広島の本拠地はビッグアーチ。広島アジア大会用に作られた、5万人収容の陸上競技場である。陸上競技場であるが故にフィールド迄の距離が極めて遠く、また、5万人というキャパは現在の動員力からすると大きすぎる。さらに、市中心部から遠いわりに駐車場のキャパも小さい。

Jリーグは、いずれは広島でも、プロ野球と並ぶ優良コンテンツに成長する、可能性を十分に有している。そして、都市に人(それも沢山税金を払ってくれる高収入の人)を引っ張っていく為には、スポーツ観戦環境を充実させる、というのは有効な術である(もちろん高収入な人のための職場の確保とか、教育環境とか他にも大事なことは沢山あるんだけど)。ただし、まだプロサッカーは規模が小さいため、「大きく育てる」ための支援が必要だ。「交通の便のいいところに、プロが使うに足る(言い換えれば、収入増が十分に期待できる)専用スタジアムを作る」というのは、都市にとって、お金を出すに足る(将来、十分なリターン(税収増)が見込める)先行投資といえるのではないだろうか。

2. 野球場が足りない、という問題

マツダスタジアムは、プロ野球の都合を優先して設計されたスタジアムである。「選手が安全にプレーできる」ようにするためのアマチュア用球場と、「プレーを観客に見せる」ためのプロ用球場とでは設計思想が全く異なる。アマ用の球場は、ファールグラウンドは十分に取るべきだし、ソフトボールや少年軟式野球、リトルリーグ、ボーイズリーグ等様々な規格に対応しやすいよう、内野はクレーの方がよい(理想を言えば、アメリカのように野球、リトルリーグ、ソフトボールそれぞれにグラウンドを確保すべきだが、土地が少ない上、少年野球のグラウンドの規格がリーグ毎に異なる状況ではいかんともしがたい)。専用のコーチを置けないような小規模のチームでも活用できるよう、ブルペンは神宮のようにファールグラウンドにあった方がいいだろう。

一方、アマ用の球場は、キャパは芝生席込み1万もあれば充分だし、座席もアルミ製ベンチでOK。ナイター設備も不要だと思う。マツダスタジアムみたいにバックネット裏観客席最前列をグラウンドレベルにする必要も無いから、諸室とスタンドを効率よく(安価に)配置できるので、建設費や維持費も抑えられる。

アマ競技はアマ用の競技場を使うべきだ。

しかし、旧市民球場が無くなることにより、市内の(アマの公式戦ができるレベルの)野球場が県営野球場一択になってしまった。高校野球の予選等は、去年まで使っていなかった三原運動公園野球場や廿日市の佐伯総合スポーツ公園野球場を使えばなんとかなりそうだが、やはり市内にあと一面、できれば2面のグラウンドが欲しい所(スタンドは必ずしも必要ではない)。

3. 紙屋町再開発、という問題

旧市民球場に隣接する紙屋町地区は、90年代までは広島の中心商業地区だった。公示地価も長らくそごう前がトップだったと記憶している。しかし、現在は弱体化が進んでおり、カープの新球場移転がそれに拍車をかけた形となっている。紙屋町地区は何らかのテコ入れが必要であり、紙屋町交差点に近接したまとまった土地である旧市民球場跡地を有効活用したい、という話。

4. 復興の象徴である旧市民球場を壊すな、という問題

正直な所、この問題については私は懐疑的だ。人間てのは基本的に保守的な(特に理由が無い限り「変わらないこと」を望む)生き物だから、「壊さなくて済むようなら残したい」というのが自然な感情ではある。でも、解体に絶対反対!というほどの動機たりうるのか、というのが正直不透明だ。

実際問題として、新球場が現地建て替えかヤード跡地移転かで議論されていたときに、「復興の象徴だから市民球場を残すべき」といった意見はほとんど聞かれなかったように思われる。「野球のスタジアムとして使えるレベルに保存する」ことを主張していたのは、市職員の濱本康敬氏くらいしか記憶に無い。

そもそも、「復興の象徴たる市民球場を残す」という概念は抽象的であり、現状の建物を残すことと必ずしも同一では無い。「建物の完全保存」から「かつて球場であったことを偲ばせる何かが残ればいい(例えばなんばパークスのプレートとか)」まで、様々なレベルを含むものだ。実際、新球場が現地建て替えかヤード跡地移転かの議論では、現地建て替え(=旧市民球場の解体)が優勢だったはずだし、跡地に別のスポーツ競技場ができるのなら、復興の歴史は継承された、とも思うのだがどうだろう。

付け加えるなら、旧市民球場の外観部分は昭和末期に増設された部分なわけで、復興の象徴を残せ、というなら内野一階席のみ残ればいいんじゃないかと。

現在提案されている各案の評価

1. 市の跡地案

旧市民球場は、ライトスタンドの一部以外を解体して、イベント広場、森林公園、商工会議所移転、折鶴ホール、劇場などを作るというもの。

イベント広場、というのはアリだとは思う。前述のように、旧市民球場跡地は紙屋町地域への集客設備としての側面を抜きにして考えることはできない。で、それなりに人集めがしやすくて、イニシャル・ランニングコストがさほど高くないイベント広場というのは、魅力的だ。維持費が年間数千万程度で済み、かつ、代々木公園イベント広場のように週末毎にイベントができるのであれば、やるだけの価値は十分にある。仮にダメだったとしても仕切り直しがやりやすいというのも強み。

何か一つしか作れないのであれば、イベント広場、ということになる。

市の案のダメな所は、イベント広場以外のことごとくが、余計であるか、イベント広場のメリットを帳消しにするものであるということだ。特に商工会議所と売店施設。イベント広場の強みは、何をやっているのかが外から見える(イベント自身やイベントの準備その物がイベントの宣伝となる)、というものだ。だから、跡地にイベント広場を持っていく場合、南側(相生通り)と、東側(バスセンターの出入口)には障害物を置いてはいけない。また、残したライトスタンドが北側の体育館(グリーンアリーナ)へのアクセスの障害となるのも問題だ。

イベント広場以外は集客面においてコストパフォーマンスが低すぎる。とはいえ、跡地はイベント広場だけで使うには広過ぎる。

2. 市民球場を野球場として残す案

広島市議の母谷たつのり氏による提案。現在のグラウンドやスタンドを最大限活用し、野球やサッカー、コンサート等に使える設備とする、というもの。野球場とプロサッカー用のスタジアムは両立できないので、サッカー場としては人工芝のアマ用競技場と成る。

メリットは、耐震補強と座席交換、人工芝設置などで済み、イニシャルコストが最も安くあがることと、野球場を確保できること。デメリットは、集客が期待できないこと。

基本的には、高校野球の予選が最大のイベントとなるが、年10数日程度でもあり、また、7月等特定の時期に集中するイベントでもある。また、コンサートについては、騒音問題もあって大音量のコンサートはできず、また、そもそも観客1-2万人程度のコンサート需要がどれだけあるのか?という問題もある。他の球場のイベントスケジュールも確認したのだが、年間1-2回も開催できるかどうか、というレベルのようだ。あとは、グラウンドを開放してイベント広場的な使い方をする、というのが考えられる。が、道路とグラウンドとの間にスタンドが横たわる形となっているため、集客性については疑問。

3. 旧市民球場をプロサッカー場にする案

いわゆるAFH案。旧市民球場の内野スタンドをそのままサッカースタジアムのスタンドに活用し、22000人規模のスタジアムを作ろう、という案。イニシャルコストは耐震補強費用を除いて20億弱と見積もられている。ランニングコストはネーミングライツでまかなうとのこと。イニシャルコストを抑えつつ、プロサッカーのスタジアムを作ることができるというのが強み。

デメリットは2つ。一つは集客イベントが基本的にプロサッカーの試合ということになり(代表戦用としては過小)、日数が限られるという点。試合数はJ1のリーグ戦が17試合、ナビスコカップ戦の予選又はACL予選が3試合で最低20試合。ACLの決勝トーナメントが最大3試合、ナビスコの決勝トーナメントが最大2試合だから、最大でも25試合。正直な所、サッカーだけでは集客力はやや弱い。

もう一つのデメリットは、サッカースタジアムとしても今ひとつ、という点だろう。旧市民球場は良くも悪くも2リーグ化による球場粗製濫造期の球場であり、また、昭和末期の改装も決して出来のいいものではないため、プロが使うスタジアムとしては駄目駄目な部分を多分に残している。例えば一階席スタンドを通らないといけない二階席とか(一階席と二階席の間でゾーニングができず、二階席を適正なチケット価格にすることができない)、座席の前後間隔(左右間隔は椅子の交換で改善可能だが前後間隔は床面の打ち直しが必要であり、前後間隔の改善は実質不可能)とか、二階席用の諸設備(トイレとか売店とか)を十分に確保できないこととか。

また、旧市民球場の内野スタンドをそのまま使うため、スタンドへの屋根掛けは不可。また、特に一塁側スタンドは道路に隣接しているため、一旦サッカー場として開場してしまったら、大規模改装も困難(球場の外側に重機を置く余地がない)。

将来、Jリーグは今以上に多くの予算を使わないと上位進出・ACL出場が困難になる可能性は高い。であるならば、今後プロのサッカークラブが本拠地とすべきスタジアムは(プロ野球におけるマツダスタジアムのように)高い収益性が狙えるものであるべきだと思う。そのためには、難の多い旧市民球場を使いまわすのではなく、思い切って大部分新設とした方がよいのではないだろうか。

提案

と、いうことで、イニシャルコストの問題さえクリアできれば、「東にイベント広場、西にサッカー場を新設」というのが最良であると考える。具体的には、AFH案同様、西側のメインスタンドの奥行きはギリギリまで小さくする。で、フィールドを全体的に西に寄せる。東側のバックスタンド、北側のサイドスタンド(アウェイ側ゴール裏)は新設。で、空いた南東のスペースをイベント広場として整備する。三塁側スタンドは、二階席を解体し(地盤沈下してるらしいし)、一階部分のみをホーム側ゴール裏席として整備。

この案のメリットは以下の通り

  • イベント広場の集客に、プロサッカーの35万人(キャパの8割集客×20試合)が加わり、紙屋町への集客設備としては万全
  • 広場イベントとサッカーの相乗効果(サッカーの試合に合わせてイベントやったり、イベントでサッカーのチケットを販売したりとか)
  • スタジアムが西にずれるので、相生通りとグリーンアリーナがイベント広場を介してダイレクトにつながり、体育館のより効果的な利用が可能になる
  • イベント広場とサッカー場で設備(トイレとか)を共用してコストダウン
  • 体育館、サッカー場のスタンド下の諸室、スタンドの軒下などの雨天利用可能な設備をイベント広場と併用することで(単独のイベント広場よりも)多様な運用が可能
  • イニシャルコストを抑えるため、当面は屋根無しで運用し、予算に都合が付けば屋根を増設することもできる
  • 復興の象徴たる三塁側一階席を、新たな聖地=ホームサポーター向けのゴール裏席として整備
  • 西側のメインスタンドをギリギリまで小さくしたので、4万人級のスタジアムが必要になったときは商工会議所とPLの土地を確保して増設することも可能
  • スタンドの増設の際、フィールドに近い「高い席」を増やすことができる。
  • ちょうど「平和の軸線」の延長にフィールドがくるため、絵的にも優れている。海外のメディアへの絶好のアピールポイント(広島の知名度向上に貢献)

問題はイニシャルコスト。だが、この立地に専用(それもプロでの利用を念頭に置いた)スタジアムを作るなら、大幅な収入増(客単価3000円×35万+広告・物販収入)は間違いなく、年間2億程度の使用料を取ってもクラブにとっては充分ペイする範囲だと思う。で、マツダスタジアムと同様、年利2.5%の市債を発行して使用料で返済することにすれば、おおよそ42億程度は賄える計算となる。鳥栖並のスタジアム(67億)を建てるとすると、 残り25億。紙屋町地区のテコ入れとプロサッカーを優良コンテンツにするための投資としては、充分理にかなった費用ではないかと思う。

あとは野球のグラウンドだが、西飛行場廃止してそこに作ろう。

Re:旧広島市民球場跡地に関する考察/Are you selling those comics?

Posted by Roberto Rivera at 2011-02-06 16:48
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旧広島市民球場跡地について(2)

by ktj posted at 2011-11-20 15:09 last modified 2015-12-26 11:22

旧広島市民球場は三塁側スタンドも含めて大部分解体された模様。ということで、ちょっと仕切り直しをしてみる。

前にも書いたが、私の基本的なスタンスは、イベント広場賛成、んで、なんとか予算の都合をつけてサッカー競技場を併設、というものである。旧市民球場跡地は市にとっては紙屋町再開発計画の一環であり、この地に求められるのは「集客できた人が周辺で消費活動を行なってくれることが期待される設備」である。で、イベント広場というのはこの目的に合致し、かつイニシャルコスト・ランニングコストともに(他の施設に比べれば)低く抑えられる設備である。「イベント広場を作るべき」という市の判断は正しい、と思う。

なお、市は「イベント広場を作る」ということをかなり早い段階で決めていたと思われる。跡地コンペで二案が選ばれたというのも、一部市議が言っているような談合紛いという分けではなく、単に「広場」があるのが当選二案だけだったということだろう。秋葉前市長は「ディスインフォメーション」を積極的に使うタイプである。具体的には、「どうでもいいもの(例:折鶴ホール)」や「むしろ積極的に葬り去りたいもの(例:オリンピック、西飛行場市営化)」をあえてプッシュし、対立陣営に批判させるという手を好んで使う。ネット上でも秋葉氏への批判はたくさんあるが、実のところ、その批判は秋葉氏が望む状態であり、批判者の多くは期せずして秋葉氏の望む通りの行動を取ってしまっているように思われる。それゆえに、秋葉市政を分析するには、この「ディスインフォメーション」部分を除去して「本当に行政が実現させたいと思っている部分」を抽出する必要がある。跡地に関して言うならば、「折鶴ホール」はもとより、やたらとプッシュしていた「NYセントラルパークのような緑地公園」もダミー。商工会議所移転も、ふがじん氏のブログによれば市は当初別の私有地を移転先として提案していたとのことなのでダミーっぽい。というか、当該ブログで示されていた市の資料も商工会議所移転反対運動を焚き付けるために市がわざとリークしたんじゃ無いかと思ったり。

イベント広場に対する批判として、「集客イベントは準備も大変でコストもかかるから、年に何回も行なえるものではない。むしろプロサッカーという確実な興業のあるサッカー場の方がよい」というものがある。この批判、「イベントを大規模イベントに限定しすぎ」では無いかと思う。例えば代々木公園イベント広場のイベントスケジュールを見ると、イベントとしてはフリーマーケットが主体である。市も「規模は小さくとも気軽に(低予算で)イベントを開催可能であり、それゆえにイベントがより多くの日数開催される」ことを重視しているのではないだろうか。むろん、多数のイベントを誘致するためには利用料を安く抑える必要がある(そんなこと、行政は当然分かってると思うけどね)。ちなみに代々木公園の場合50円/(m2・日)で、イベント広場(1ha)全部を一日借りても50万円。その気になればサラリーマンでもイベント開催出来そうだ。跡地の場合、国有地地代(51円/(m2・日))がネックとなるが、第110回国有財産中国地方審議会議事録(13ページ目)によれば、中央公園44ha中国有地は39haなので、うまく土地交換を行なえば、1haくらい非国有地として確保できるような気もする。

さて、以上のように市はイベント広場を重視しており、それゆえに「イベント広場を作らない、あるいは建物の奥につくる」というアイディアは、到底市が飲めるものでは無いと思う。市民、あるいは議員から跡地案についてどのような提案をするにせよ、「イベント広場を南東に確保する」ことを盛り込まなければ、あれこれ理由をつけて却下されるのがオチだろう。逆に、イベント広場さえ確保できれば、それ以外の部分については(イニシャルコストさえ目処がつけば)柔軟に対応してくれるのではないだろうか。前にも書いたが、サッカー場をイベント広場に併設することは、

  • プロサッカー開催日は自動的にイベント広場のスケジュールが埋まる(試合前のステージイベントとか)
  • スタジアムの設備を利用することによりイベント広場の使い勝手の向上(フード系のイベント時にスタジアムのトイレを開放するとか、コスプレイベントとかでスタジアムの更衣室を使うとか)
  • イベント広場がグリーンアリーナと隣接する(スタジアムができるなら市民球場のスタンドを残す必要なんて無いよね)ので、グリーンアリーナのイベントをイベント広場と連動させることも可能

といった効果が期待され、イベント広場にとっても有用である。そして、市民球場跡地だけではなく、隣接する公園部分の土地(勝鯉の森、ハノーバー庭園、青少年センター)をフル活用すれば、イベント広場+スタジアムは十分実用可能だと思うんだ。

ということで、本当に旧市民球場跡地にサッカースタジアムを作りたいのであれば、やるべきことは

  • 行政サイドにとってacceptableな(つまり、イベント広場と共存でき、かつ市の出費を抑えられる)スタジアムの提案
  • イニシャルコストの負担先(つまりサンフレッチェ広島とかネーミングライツを負担する企業とか)を引っ張り出して行政との交渉のテーブルにつかせること

であると思う。例えば、100億で25000人級のスタジアムを作ろうとするならば、集客効果何かを考慮して市は30億くらいは負担してくれそうな気がする。で、残り70億を使用料やネーミングライツで埋めるなら年3.5億。クラブやらネーミングライツのスポンサーがこの数字に同意できる(つまり年3.5億+維持費をクラブとネーミングライツスポンサーで負担する)ならば、市も反対しないと思うんだ。

じゃあどんなスタジアムが可能なのか(1)

by ktj posted at 2011-11-20 19:24 last modified 2015-07-11 10:53

ということで、具体的なスタジアム案を妄想してみる。

まず、条件面を整理してみる。

1. スタジアム要件

スタジアムの要件としては、JFAのスタジアム標準とその巻末に収録されているJリーグ・スタジアム検査要項を参考にした。しかし結構厳しいなJFAの基準は。原則として「将来的にはクラスS(40000人以上)に増設可能なクラス1(新設なら25000人)」を目指す。

  • 座席: すべて個席で25000人。
  • 屋根: メイン・バックスタンドは全席屋根掛け。両ゴール裏は予算次第。(JFA標準だと全席屋根必須だけど、予算とか日照時間とかも考えると…)
  • フィールド: 125x85m(JFA標準で望ましいとされているサイズ)
  • 試合運行のための諸室: いずれもメインスタンド側に配置する必要がある
    • 更衣室: 1チーム当たり150平方メートル以上(シャワー・トイレ・洗面所含む)
    • 監督室: 1チーム当たり24平方メートル以上
    • マッサージ室: 特に規程は無いが監督室と同じくらい
    • ウォームアップエリア: 1チーム当たり100平方メートル以上
    • 以上の部屋を2チーム、できれば4チーム分確保
    • 記録室: 18平方メートル以上
    • マッチ・コーディネーション・ミーティング室: 24平方メートル以上
    • 審判更衣室: 24平方メートル以上
    • 医務室: 50平方メートル以上
    • ドーピングコントロール室: 36平方メートル
    • したがって、最低724平方メートル、予備室や壁、廊下なんかと余裕代をみて1000平方メートルくらいかな。これがメインスタンドに最低限必要な建築面積かと。

さて、スタジアムの建築面積だが、【ブログ】Fagiano of Dreams 僕らの街にはファジアーノ岡山がある!に載っている各スタジアムの建築面積・収容人員数から見積もると、"収容人員数x0.75(平方メートル)"とするのが妥当なところか。25000人級のスタジアムなら18750平方メートル。iグラウンドを含めて3ヘクタール弱。

2. 法律・条例上の制約

まず考えなきゃいけないのが都市公園法第4条と都市公園法施行令 第6条。前者は公園中の建物の面積の上限を2%以内にする、というもので、後者は特定の施設を作る場合、その上限をある程度緩和できる、というものだ。スポーツ施設を作る場合、都市公園法の基準からさらに公園面積の10%大きくてもOK。つまり12%が上限となる。

さて、ここでいう「公園」とは旧市民球場跡地だけではなく、「広島中央公園」全体をさす。中央公園、というとグリーンアリーナと基町高層アパートの間に広がる原っぱ、を思い浮かべる人も多いかと思うが、実際の(市条例上の)中央公園_は、旧市民球場、青少年センター、ファミリープール、グリーンアリーナ、中央図書館、果ては広島城まで含むものすごく広いエリアである。その面積実に44ha。この面積の12%が各種建物の建築面積の合計として認められる上限である。

Note

しかし中央公園って厄介な語だ。何せ文脈によって定義が変わる。私が知っている限りでは以下の三種類。

  • グリーンアリーナ北側の広場
  • 条例上の中央公園全体
  • ↑から建物とファミリープールを除外したエリア。広島市公園協会による「中央公園維持費」の範囲がこれ

で、スタジアム用の建築面積としてどれくらい確保できるの?、という話になる。実はこの施行令第6条、平成5年6月30日に改正されている。それまで(当時は第5条)は7%が上限だったのだ。で、私が調べた限りでは93年7月以降に完成した建物はグリーンアリーナくらい(1993年11月)。ただし、グリーンアリーナにしても着工は1990年であり、施行令改正を見込んで設計されたとも思えない(許可降りないよね普通)。ということで、施行令改正で増えた分(5%=22000平方メートル)は、そのまま使えそうな予感。これに旧市民球場の12000平方メートル(確かそれぐらい)を加えると34000平方メートル。40000人級のスタンドも作れそう。

てことで、都市公園法はあんま気にしなくても良さそう。

それから、高さ制限。跡地は原爆ドームや平和公園に近いので、高さ制限というのが設定されている。具体的な数字は市が公表していて、跡地の大半は高さ25メートル、南側(ちょうど3塁側スタンドがある場所)が20メートルとなっている。ちなみにカシマサッカースタジアムの全高は49メートル。ぜんぜんダメじゃん、と思われるかもしれない。でもこの制限、決めたのは市だ。でもってこの高さ制限って奴のコンセプトは「原爆ドーム等の景観を阻害しないための十分条件」だと思うんだ。だから、周囲の景観とベストマッチングなデザインなら、議会を説得して高さ制限の例外規定にすることだって可能だといえるのではないだろうか。

3. で、どの辺の土地が使えるの?

取り合えず、南西にある商工会議所、護国神社駐車場、PL教会の土地は(今は)使えない。北東にある半地下の武道場も、(スタンドをオーバーハングさせればいけそうな気もするが)取り合えず除外しておこう。青少年センターは老朽化が進んでおり、また、この場所でなければならない施設でもなく、解体してスタジアム用地としても問題はないだろう。と、いうことで、スタジアム+イベント広場が可能なエリアは大体この跡地画像の黄色い点線の部分。大体4haくらいってとこか。うまく詰めれば、スタジアムとイベント広場、両方可能と思うのですがどうでしょう。

(2011/11/23追記) 勝鯉の森の地下はポンプ室になっているとのことなのでここも外した方が良さそう。ということで跡地画像を修正

じゃあどんなスタジアムが可能なのか(2)

by ktj posted at 2011-11-23 08:48 last modified 2015-07-11 10:54

というわけで描いてみた 。不格好なデザインですまん。

ハノーバー庭園は勝鯉の森の場所に移動、勝鯉の森はヤード跡地なりに移動ってことで。イベント広場は、たぶん8-9000平方メートル程度は確保できているはず。関係者用の駐車場はメインスタンドとアウェイ用サイドスタンドの間に。

市民球場跡地:では野球場なら?

by ktj posted at 2011-12-03 14:05 last modified 2015-12-26 11:05

跡地に野球場を作った場合も考えてみた。何だかんだ言って、もう一つくらい野球場がないと不便、ってのはあるからね。

グラウンドのサイズは国際仕様ということで両翼100m、センター122m、右左中間116mにしてみた。アマ用なのでファールグラウンドは広め(外野も奥行き18m)で。スタンドは奥行き20mもあれば充分でしょ。

と、いうわけで描いてみたのがこの絵。内野スタンドの座席数は6000程度(アマ用ということで、座席間隔はサッカー競技場案のときよりも狭め(0.5平方メートル/人)に設定しています)、外野芝生席を作れば10000人オーバーも可能。

サッカー場の時よりもイベントスペースをまとめて確保できるし、大規模イベントの時にグラウンド開放すればもっと土地を確保できるのでこれはこれでありかも、とちょっと思った。

ピッツバーグの財政破綻から

by ktj posted at 2011-12-04 10:44 last modified 2016-03-13 08:03

グーグルで検索して見つけた「ピッツバーグ市財政破綻への歴史的経緯と再生への道」(沖縄国際大学法学部 佐藤学教授、(財)自治体国際化協会資料『比較地方自治研究会による各国の政策研究』より)が興味深い。USスチール社の本社を有し「鉄鋼の町」として知られるペンシルバニア州ピッツバーグは、郊外エリアも含め人口減が続いている「衰退都市」として知られており、90年代以降様々なテコ入れを行なっており、それらの一部は一時的には成功を収めたものの、結局は失敗して財政破綻に至ったというもの。

同じく工業都市であり、テコ入れを必要としている広島市にとって他山の石、といえるのでは無いだろうか。うまく行っている例であるノースカロライナ州シャーロット、あるいは「ボーイングだけじゃない」都市となったワシントン州シアトルあたりと併せて、地方自治体(特に東名阪を除くエリアに属する政令市)は参考とすべきだろう(マトモな自治体なら私に言われるまでもなく当然やってるだろうけどさ)。

しかし、自治体国際化協会の刊行物には他にも興味深い資料が揃っている。地方自治でまちづくりに関わる人達は一読すべき、いやしろ。あと、佐藤教授のプロフィールに記載されている著作や論文もよさげ。

【専スタ@広島】あれ?これで丸くおさまらね?

by ktj posted at 2011-12-15 06:48 last modified 2015-05-02 21:12

ブログ「広島サッカー専用スタジアム構想委員会」さんのところの「広島的な都構想」という記事が興味深い。

その内容は、西区の県営グランドのスポーツ施設と安佐南区の広域公園(市営)のスポーツ施設を統合・整理し、さらにサッカースタジアムを新設するというもの。広域公園の補助競技場と第二球技場を廃止してしまえ、という発想は目から鱗。で、ちょっと気になったのが、

  • 陸上競技は県営に一本化、ということだけど今の県営競技場は一応一種競技場を名乗っているけど旧規格の一種で現行の規格だと二種レベル(収容人員数と補助競技場が現行一種基準を満たしていない)。多分陸連が猛反発する。
  • ビッグアーチを人工芝化してイベント施設化する、ということだけど、そもそも4万人overの屋外イベント施設ってそんなに需要無いような気がする。4万人級の屋外施設って、あくまでもプロ野球、Jリーグ、あるいは国際試合なんかの「表の役割」があるからこそ成立する施設のようなきがする。

さらに気づいたこと「広域公園の第二球技場と補助競技場つぶして駐車場にするなら、ビッグアーチのネックの一つだった駐車場問題が解消されるわけだし、広域公園でJリーグやってもよくなくね?」。

んで、インスパイアされてちょっと考えてみる。まず広域公園。

  • 第一、第二球技場及び補助競技場は全部つぶして駐車場化
  • ビッグアーチはバックスタンド・サイドスタンドを解体してサッカースタジアム化。
    • 段階的に整備することで試合開催を行ないながらサッカー競技場化する
    • Jや国際試合仕様のサッカー競技場を作るに当たって一番コストがかかりそうな(試合開催のための諸室とかいろいろ必要)メインスタンドは今のものをそのまま使うことでコストダウン
    • もちろん、サッカー以外のイベントも積極的に誘致。Jチームを2つ抱えている味スタでも積極的にイベント誘致してるわけだしね。

次、県営グランドとその周辺

  • 補助競技場は廃止(この補助競技場を三種相当にするのはスペース的に困難)
  • 県営競技場はスタンドを拡張(サイドスタンドくらいしか拡張できなさそうなところがにんともかんとも)して一種基準の15000人を満たせるようにする。
  • 都市公園法の建築面積を満たせないようなら、隣接する市営の南観音運動広場を県営グランドに組み込んでしまえ
  • すぐ南に隣接する西飛行場はヘリポート化が決まり大幅に縮小される見込み。そこに補助競技場と人工芝(フィールドホッケー用の固めのもの)の球技場を新設。
    • 補助競技場は簡易スタンドをつけて球技場としても使えるようにする。
    • 陸上競技場、補助競技場件球技場、ラグビー場で一度に3面天然芝グラウンドを確保できるのでアマのトーナメントとかも有用

最後に市民球場跡地

  • 野球場不足を緩和するため、シンプルな(内野一階スタンドのみ)の野球場をイベント広場と共に新設

駐車場問題が解消された専スタができて、アマ球技のための天然芝グラウンドも確保。現行一種基準の陸上競技場も確保。しかも新たな土地購入なし。結構よさげだと自画自賛しちゃったりなんかして。

【専スタ@広島】もう少し考えてみた

by ktj posted at 2011-12-21 06:13 last modified 2011-12-23 09:07

前回の続き。前回の案の課題として一つ気になったのが「この案だと広島スタジアムを現行一種仕様にするのは難しいのでは?」というもの。収容人員数15000人もきついが、「メインスタンドは屋根掛け要」というのも大きい。一番いいのはラグビー場を廃止or移転することだが…

というわけで、確認してみた。まず、素直に補助競技場の位置に動かしてみる。

/img/blog/rugby1.jpg

おお、ぴったり。次に、スタンドの位置をひっくり返してみる。

/img/blog/rugby2.jpg

うん、こっちの方がいいかも。スタンドは通路沿いにあった方がいいだろうし。で、空いたラグビー場のスペースを使って広島スタジアムのメインスタンドの増設と屋根掛けを行なう、と。

(12/22追記)

都市公園法上広島県総合グランドにどれくらい建物が建てられるのかを確認してみた。ソースは総合グランドの指定管理者募集要項(PDF)。総合グランドの敷地面積が108,000平方メートル(資料では105,897.07平方メートルと108,000平方メートルの両方が載っているけど図面を見ると前者の方が正しいっぽい。てことで以下修正)。で、各種建物の建築面積の累計が5,380平方メートル(芝生席とかの土盛りスタンドは建築物扱いとはならないっぽいね)。105,897.07平方メートルの12%は約12,767平方メートルだから、メインスタンドに2000席+屋根増設程度なら全然余裕。

ついでに施行令8条の敷地面積ルール(運動施設の敷地面積は公園の敷地面積の50%以内とする)もチェックしてみよう。広島スタジアムと野球場とラグビー場で60,001平方メートル。オーバーしてるじゃねーか。施行令8条逃れの為に補助競技場を書類上なくしてしまうってのは仙台もやってた(宮城球場→フルキャストスタジアムの時)ようによくある手だが、ラグビー場も運動施設扱いになっていないのかねぇ。あ、というか、総合グランド自体が戦前の開場なので都市公園法の適用外になっているのかもしれない。近接する南観音運動広場や西飛行場の一部を総合グランドに組み込む必要がありそう。

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