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旧広島市民球場跡地

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市民球場跡地にアンフィールドが収まるらしい

by ktj posted at 2012-11-01 05:54 last modified 2015-03-21 12:37

ブログ「継続は力なり」さんの記事から。

記事によれば、アンフィールド(45276人収容)や、ハイバリー(38419人収容)が市民球場跡地に収まるとのこと。

てことで、実際どんな感じで収まるのかを航空写真で確認してみた。なお、地下構造物を考慮して以前の記事よりも建築可能エリアを若干北側と南西側で狭めているのでご了承されたし。

まずアンフィールド。小さい方のサイドスタンドがはみ出すくらい。

/img/blog/anfield-on-atochi.jpg

続いてハイバリー。こっちも南側にはみ出すけど、その分東側が空いているので南側スタンドを削って東側スタンドを大きめに取れば収まるだろう。なお、ハイバリーの画像は、SCIENCE PHOTO LIBRARYから拝借した。

/img/blog/highbury-on-atochi.jpg

さて、このように、40000人近く入るスタジアムが跡地に収まってしまう。一方、日本代表ということでフクダ電子アリーナ(18000人)も重ねてみた。何ということでしょう。アンフィールドと大して変わりません。

/img/blog/fukuda-on-atochi.jpg

以上のようなアンフィールドやハイバリーとフクダ電子アリーナとの違いだが、以下のような理由が組み合わさっているからだろう。

1 フィールド面積の違い。イングランドのスタジアムはピッチにスタンドを近接させており、特にアンフィールドはフィールド面積がJFA(FIFA)推奨のサイズ(125x85m、図中青枠)よりもかなり小さくなっている。これに対して、フクダ電子アリーナはラグビーにも対応できるようにゴール裏スタンドの間隔を130mくらいとっている。ついでに、アンフィールド(101x68m)、ハイバリー(100x67m)共にピッチサイズ(図中黄枠)がJリーグや国際試合の規程(105x68m)よりも小さい。

2 アンフィールド(1884年)、ハイバリー(1913年)共に古いスタジアムであり、それゆえにおそらく座席間隔が狭い。

3 理論上はアッパースタンドの傾斜をきつくできればアッパースタンドを前に持っていける(=一層目とのオーバーラップ面積が増え、敷地面積に比して広めのスタンド面積を確保できる)。むろんその代償としてスタジアムの全高は高くなる。一方、フクダ電子アリーナは、高さを抑えるためかマツダスタジアムと同様、横通路をオープンコンコース(一層目のスタンドの外側に作ったコンコース)に集約させており、建築面積が大きくなっている。

さて、ここまで調べて気になるのは、「んじゃあ、跡地の制約をある程度守った上で、JFAスタジアム標準準拠のスタジアムを作った場合、収容人員はどの程度になるの?」ということなわけだ。次の投稿では、その辺を検討してみようかと思う。

跡地で実現可能なスタジアム収容人員の上限

by ktj posted at 2012-11-03 12:17 last modified 2015-05-02 21:20

てことで、検証してみた。なお、書いた人は建築畑じゃないので基本いい加減な検証なのでそのつもりで。検証するに当たっては回避可能な制約は回避した上で、原則としてJFAスタジアム標準準拠のスタジアムを想定した。具体的には以下の通り。

  • 跡地西側の護国神社駐車場、PL教会は土地を取得するものとする。また、青少年センター、ハノーバー庭園についても解体可能とする。(商工会議所とこども図書館は確保・解体するまでもなかった)
  • 地下構造物のあるエリアのうち、南西側のエリア(ポンプ場で汲んだ水を放水するための水路)については、商工会議所の土地を確保すれば別途敷設可能なので無視。跡地北東の地下道出入口は武道場と一体構造となっているっぽいんで解体は困難と予想。
  • 高さ制限に沿って、(南側を除く)スタンドの高さは21m(制限が25mで、屋根の分を考えるとこれくらいが妥当かと)とする。
  • スコアボード・大型映像表示装置は南側スタンドの後方、最上部の高さが15mとなるように設ける(このエリアは高さ制限20mで屋根を考慮するとこれぐらいかと)。
  • フィールドサイズはJFA推奨の125x85m。
  • 座席間隔はJFA推奨の80x47cm。
  • 芝の育成を考慮してフィールドの掘り下げは行わない。(書き忘れてたので追記(11/5))

まず、建築物が建てられるエリアはこんなもん(黄色の破線内)。

/img/blog/atoti03.jpg

東西に広いので、西にメインスタンド、東にバックスタンドを置くのがよさげ。で、東西の広さを最大限利用して二階席を確保するとこんな感じ。一階席の奥行を30mにしたのは、NFLのスタジアムでも大体それぐらいだったから。そして、高さを抑えるため、一階席コンコースはマツダスタジアムと同様のオープンコンコース方式。放送席(やパーティーフロアっぽいエリア)は2階席の下に配置するものとし、これらがスコアボードを隠さない(少なくともコンコース最前列で立ち見したときに)範囲内でできるだけ低く配置してみた。

/img/blog/atochi-mainstand.jpg

このように、2階席の奥行は大体16mとなる。で、このメイン・バックスタンドが跡地にうまく収まるように配置して、ゴール裏スタンドをつけるとこんな感じになる。なお、これはスタンドだけなので実際のスタジアムは屋根(のための支柱設置スペース)のためにもう一回り大きくなる。また、南側ゴール裏スタンドは、大型車両出入スペースを確保するため、東側を5mほど削っている。

/img/blog/atochi-stadium20121103.jpg

こう配置したときの南側ゴール裏スタンドの寸法はこんな感じ。

/img/blog/atochi-southstand.jpg

以上のスタジアムのスタンド面積は以下の通り。

  • 南側を除く1階スタンド: 9782.5平方メートル
  • 2階スタンド: 5344平方メートル
  • 南側スタンド: 1360平方メートル

で、収容人員を概算してみる。

まず1階スタンド(南側除く)は、オープンコンコースなのでスタンド内に出入口を入れる必要は無く、縦通路だけでOK。で、約10メートル(21席)ごとに1.5m幅の縦通路を配置するものとする。縦30メートルに座席は37列置けるので、[30x(0.47x21+1.5)/(37x21)]で約0.44平方メートル/座席。なので、1階スタンドに入る座席数は22283席となる。

次に2階スタンド。2階スタンドの場合は出入口が必要で、でも横通路は作りたくないので縦通路ごとに出入口を作ることにする。出入り口のあるエリアは大体左右で座席が3列削られるっぽい。2階席の場合、縦9列x6の54席が出入口毎に削られる計算。で、2階席には座席を20列置けるので[16x(0.47x21+1.5)/(20x21-54)]で約0.50平方メートル/座席。なので、2階スタンドに入る座席数は10751席。

最後に南側スタンド。ここも2階席と同様縦通路毎に出入口を作る。ただし、傾斜が違うので、出入口毎に削られる座席数は縦8列x6の48席。置ける座席は21列なので[17x(0.47x21+1.5)/(21x21-48)]で約0.49平方メートル/座席。なので、南側スタンドに入る座席数は2783席。

したがって、合計35817席。放送席以外の2階スタンド下にも観客席を作れば38000くらいはいけるかもしれない。私は二葉の里支持だけど跡地でここまでいけるなら跡地も十分ありか。イベント広場用スペースも確保できるし。

ただ土地の確保(又は代替地の用意)と、青少年センターを別に建てるためのコストを考えなきゃいけないけど。

(11/5追記)なお、このスタジアム案のスタンド面積はフクダ電子アリーナの建築面積とほぼ同じ。十分な余裕代を持ってスタジアムをつくろうとするならばもっと土地が必要、とも考えられるがはてさて。

(11/6追記)ネット上で頂いた感想をもとに再検討してみました

前回の記事についてネット上で感想をいただいた模様

by ktj posted at 2012-11-06 05:59 last modified 2015-03-21 12:38

なので、いろいろ再検討してみる。

1. 跡地のスタジアムの収容人員の再検討

またろ @mataroviola on Twitter

@fugajin なるほど~でも、これじゃ、消防がOK出さんだろうな~と独り言…

んー、前も書いた通り私は建築畑じゃないんではっきりとは分からないけど、スタジアム周辺の歩道が十分に確保されていない、というご指摘だろうか。例えばスタジアム周辺の歩道幅を10m確保すると仮定すると、たぶん両ゴール裏の幅を10m程度に抑える必要がありそう。で、再計算すると、

  • メイン・バックスタンド一階席: 7500平方メートル(0.44平方メートル/座席)→17045人
  • メイン・バックスタンド二階席: 4000平方メートル(0.5平方メートル/座席)→8000人
  • ゴール裏: 1600平方メートル(0.44平方メートル/座席)→1818人

ゴール裏はこの奥行きで縦通路毎に出入口を作るのも非合理なので、座席あたりのスタンド面積はメインスタンドなみにしてみた。全部合わせて26863人。これが上限だとすると、(当面はよくても将来のことを考えると)他の立地にスタジアムを建てた方がよいような気もする。

2. 二葉の里の可能性について

旧市民球場跡地計画をチェックする ‏@kyusimin on Twitter

@fugajin 私も二葉の里は良いなぁと思いますけど、あそこはもう土地が無いのやら癌センターがあるやらで厳しい気がしますねー

私がスタジアム用地として考えていたのは、JR西の鉄道病院やJR西社屋のあるエリア(ここも再開発地域)。二葉の里の開発状況は、 鯉党のひろしま街づくり日記さんのところが非常によくまとまっていて参考になる。で、考えるに、

  • 鉄道病院は建て替える予定だが、例えば二葉の里の東側(←間違い。西側)などに移転することはあまり現実的ではない(高度放射線治療センターと高速五号線を挟んで離れてしまう)
  • JR西はこのエリアの開発(オフィス・商業機能)に結構熱心っぽい

感じなので、二葉の里は難しいかもしれない。となると、「宇品」が浮上してくるわけだが。

3. 宇品はどうよ

宇品は道路事情は西飛行場や広域公園に比べたらかなりマシな方。土地も十分にあるし(出島は市が買い取らなきゃいけない土地なので市有地みたいなもんだし)、将来さらに南側に埋立地を広げられる余地もある(例えば将来拡張する時に開閉屋根・可動フィールドをつけてコンサート可能な全天候型スタにしようとすると市民球場跡地はもとより二葉の里でもNG。ここなら可能)。軌道系交通機関さえなんとかなればそんなに悪い立地じゃない。

軌道系交通機関だが、広電に頑張ってもらって宇品線を高架・専用軌道化してもらおう(棒)。新交通システムなら一車線分の土地で作れるから土地買収は不要だし、住宅地として開発が進んでいる宇品地区なので、通常の通勤路線としても有望かと。

(11/8追記)高架だと下水道がどうなるのかちと気になる。後日調べてみよう。あと高架じゃなくてLRTという手もあるね。

【専スタ@広島】商工センターはどうよ、他

by ktj posted at 2012-11-10 11:31 last modified 2015-03-21 12:41

またネット上で感想を頂いたので空気を読まずに反応してみる。どうでもいいけどTwitterはReStructuredTextの埋め込み形式も用意してくれるとうれC。

旧市民球場跡地計画をチェックする (@kyusimin) on Twitter

なんだか市の関係者かなぁと思っていたw、ktjdragon.com/ktj/ktjs-blog/… このブログ。関係者でないと分からないような内部事情的な事も書いてあったりして相当の事情通かな。書いてある内容は真っ当。でも、宇品はこの先住宅地としてどうかなぁ。津波など防災上、海側はなぁと思う次第。

市の関係者とか、事情通とか、かいかぶりすぎです。実際問題として私、原則どこかに公開されていたことか、そこから推測されることしか書いていないはず。むしろ「関係者でないと分からないような内部事情的な事」が何を指すのか気になる。

で、津波。広島の場合、四国&江田島、宮島で塞がれているので他の地域ほど深刻にはならないような気がする。記録によれば江戸時代末期(安政南海地震)に広島にも約1mの津波が来たらしいので、安心しきってしまってはいけないし、相応の対策をとる必要はあるのだが。

naos@TGA 17日away浦和戦 @naos53 on Twitter

@kyusimin 規模に拘るなら商工センターエリア(ここはたまに話題になりますね)、規模2.5-3万でいいなら市民球場跡地というのが僕の最近の見方です。宇品誘致は「ベイエリア開発」といえば聞こえはいいですけど、じゃ、先にマリーナホップなんとかしないとまずいでしょ(苦笑)と。

商工センターというと、西部埋立第五公園だろうか。そういやここは昔何となく駄目出ししててすっかり頭から抜け落ちてた。確か、メインスタンドがエリア中心から離れたところに位置するから、だったっけ。でも考えてみればそこは市民球場跡地も宇品も同じだ(苦笑)。てことでこっちも検討してみる。

市の資料によれば、西部埋立第五公園の面積は40200平方メートル。ほぼ200メートル四方と考えて良さそうだ。スタジアムの周囲に歩行者用の待機区域をそれなりに取っておく必要があるかと思うので(0.25平方メートル×収容人員くらいが妥当か)、多分30000人前後が上限ではないだろうか。また、同じ資料によれば、西部埋立第五公園は都市公園法の影響を受ける場所なので、ここにJ仕様のスタジアムを建てるならば、別途土地を用意してここを都市公園から外す必要があると思われる(都市公園法上の建築物の上限は約4800平方メートルなので、都市公園の条件を外さずに作れるのは10000人級くらいが上限かと)。

また、商工センターエリアにはもう一つ空いている土地がある。東側の川沿いにある土地だ(中央卸売市場の北東)。現在はその敷地には、サッカー場2面(「草津グランド」というらしい)と、放置自転車の保管庫が設けられている。

ただし、ここはすぐ南に「西部水資源再生センター」があり、2009年時点で拡張工事がされている(市の資料によれば来年までかかる)。敷地面積はあるが、結構土地の形がいびつになってしまうので、4万人級のスタジアム+周囲の待機エリア分の土地を十分に確保できるか微妙かもしれない(水資源再生センターをさらに拡張することも考えられるし、また、敷地の北側は都市高速三号線の出入口がくるはず)。

商工センターに作るなら、草津グランド周辺と西部埋立第五公園の用途交換を行って(つまり草津グランド周辺を都市公園に割り当てる)、西部埋立第五公園に最大3万人級のスタジアムを建てる、というのが一番無理のない方法か。市民球場跡地とあまり収容人員が変わらないが、高さ制限が無い分より観客にとって見やすいスタジアムとなることは間違いない。JRと広電宮島線もあるし、商業施設も隣接してるし… ここなら市と対立することもないし、実は市民球場跡地よりも好条件ではないだろうか。スタジアムのライフサイクル(=大体30年)中30000人以上に拡張できないであろうことを除けば他のどの立地よりも優れている、といえる。

最後に、2ch国内サッカー板 サンフレッチェ広島のスタジアム問題6【専用】スレより。

374 : U-名無しさん@実況はサッカーch : sage : 2012/11/07(水) 01:40:59.05 ID:L6H+3K660(3)

>>373

じゃあ反論しようか。

あのブログの主は建築素人と最初から宣言して面積から席数を算定してるだけで、スタンド勾配と席数の関係までは検討してない。あと、川沿い民間施設の移転までは言及してない。

例えばスタ熊氏のTwitterで出してる案は民間施設の土地等価交換と都市公園区域の差し替えまで言及し、当初商議所案の前提まで先取りしたうえで、その建て替えビルの二階くらいのレベルを公開空地にして、バスセンターと結び川側は民間施設移転による緑地化で観客席を捌くバッファーゾーンにしてる。

市が「不可能」とは言えないところをついた良案で三万レベルなら捌けることを図面とCGで実証してるが素人考察と一級建築士スタ熊氏の具体的考察とどちらを信じるかってことだけどなw

スタ熊氏の案ってこれのことかな(上面図,斜視図)。

さて、「あのブログの主」が私だとすると以前書いた「跡地でとれる土地の広さと既存のスタジアムとを比較すると20000人級くらい」ってことだろうか。スタンド勾配と席数の関係ってのは「勾配をきつくすれば上下スタンドのオーバーラップ分を大きくとれるので累計のスタンド面積を大きくとれる」っていう考えかな(勾配がどうなってもスタンド面積あたりの収容人員数はそんなに変わらないし)。あと、ぶっちゃけあの時は単に敷地内に入るかどうかしかみていなくて、客を捌く動線まで考えてなかった(汗)。

まあ、その後再検討して、民間施設移転とスタンドのオーバーラップまで考慮して26000人くらいなら入るだろう、という結論になったんですが。

さてスタ熊氏の案。スタジアムのスタンドと東側のビル合わせて旧市民球場の敷地をちょっとはみ出るくらいか(合わせて24000平方メートルくらいか)で、フィールド(多分10000平方メートルくらい)とビル(地上(7F)・地下(1F)合わせた延床面積が19200平方メートルだから8で割って2400平方メートル)の面積を引くと11600平方メートルくらいがスタンド部分の建築面積かな。上面図をみるかぎり、上下スタンドのオーバーラップ部分は5m程度。長さがメイン・バック135mのホーム側ゴール裏100mの計370メートル、面積1850平方メートル。スタンドの累計面積は13450平方メートル。これで28000人収容だから、座席あたり0.48平方メートル。妥当ですね。

一つ気になったのは、ホーム側ゴール裏スタンドが武道場の敷地にかかっているように見えること。広島県立総合体育館のサイトにある図面と見比べると、もう10メートルほど南に寄せたほうがよいような気がする。スタ熊氏の案はラグビーも余裕でできるようタッチライン方向のフィールド寸法を長め(見たところ135メートルくらい)にとっているので、JFA仕様(125m)まで縮めればゴール裏席を縮めずにすむが。ただ、メイン・バックスタンドが小さくなる。

結局のところ、市民球場跡地は敷地面積よりもむしろ高さ制限が仇となって収容人員が27000人くらいで頭打ちになるような気がする。

あと、個人的には各種ビルは西側の河岸に配置して敷地の東側をイベント広場にしたほうが好み。前にも書いたけどイベント広場って小規模イベントをどれだけこなせるかが鍵となると思っているので、できる限り(人の流れの起点の紙屋町交差点に近い)好立地に置きたいから。

結論。商工センター良くね?

【専スタ@広島】Desso Grassmasterは福音足り得るか

by ktj posted at 2012-11-16 20:19 last modified 2015-05-02 21:17

TwitterでDesso社のGrassmaster(或いはDD Grassmaster)のネタが出てたので調べてみた。

またろ @mataroviola at 2012/11/13 10:11:57(JST)

人工芝か天然芝かの議論ではなく、天然芝で如何に寿命と耐久性を高めるかに世界の技術はシフトしています。新しいウェンブリーにも採用されたというデッソ社のグラスマスターもその一つ。芝の使用可能時間が3倍に伸びるといいます。

またろ @mataroviola at 2012/11/13 10:16:22(JST)

これを試合時間とその前のアップの時間で4時間程度と考えると年間稼働可能日数が50~75日と出てきます。これが天然芝が稼働率低いと言われる所以です。グラスマスターはそれを850~900時間にのばせる、5時間使用でも年間170~180日使用できるようになるということです。

またろ @mataroviola at 2012/11/13 10:21:43(JST)

唯一懸念点としては、この芝の実績が高緯度地域が多く、アジアモンスーン地域のような高温多湿の芝環境でどうかというところ、特に暑熱対策と通風、給水について検証が必要かと思います。通風についてはイングランドスタイルよりスタンドを持ち上げピッチレベルに通風開口を設けるなどですね。

Grassmasterというのは、よく「人工芝と天然芝のハイブリット」とされるが、より具体的には、「人工芝と同じ材料の合成繊維を2cm間隔で深さ20cmまで打ち込み、これに天然芝の根を絡ませる」という技術である。つまり、天然芝の「抜け」対策の為の技術ということになる。これは、特に地下茎やほふく茎(ランナー)を持たず、抜けが発生しやすいライグラス(サッカー場に使用される代表的な冬芝)にとって有用な技術であるといえる(特に、芝面に負荷がかかるラグビー場にとって)。

さて、まず気になるのが「Grassmasterは広島のスタジアムに適用可能か」という点だろう。Jリーグは3月から11月までの「真夏を含む」長期間に渡って開催される。そのため、シーズン中の寒暖差が激しく、南関東以南ではウインターオーバーシーディングを使用しなければシーズン全般に渡って芝面を維持できない。ウインターオーバーシーディングとは、夏芝(通常はバミューダグラス系のティフトン)をベースとして、毎年秋に冬芝(通常はペレニアルライグラス)の播種を行って冬から春にかけての芝面を維持する、という技術だ。そもそもの問題は、今までのGrassmasterの実績がライグラス(ヨーロッパ)かブルーグラス(北米)で、バミューダグラスの実績が(メジャーどころのスタジアムでは)無い、ということ。また、芝面を補修する場合、(種を播いて二週間ほどで使えるようになる)ライグラスと違い、バミューダグラス系は張り芝を使う訳だが、「繊維を打ち込む」というGrassmasterの特性上適用できないように思われる。やるとすれば一旦合成繊維を引き抜いて芝を張り直し、新たに繊維を打ち込むという手を使う必要があるが、その度に専用の機械を持ち込まなきゃいけない。あと、オーバーシーディングって毎年種を播いて(当然その後に土をかけて)を繰り返すから年々効果が低下するように思われる。

次、Grassmasterを使うと芝が抜けにくくなる、ということは、芝を抜こうとする力が芝の別の所にかかる、ということを意味するのではないだろうか。つまり、芝が削られやすくなるような気がする。実際、今年の1月にGrassmasterを採用しているデンバーのスポーツオーソリティーフィールドでのアメフトの試合(NFLのプレーオフ)をテレビで見たが、芝面は相当荒れていた(元々抜けにくいブルーグラスをベースにしているから、というせいもあるだろうが)。尤も、同じくGrassmasterを採用したグリーンベイのランボーフィールドは特に荒れていなかった。前者がラクロスでも使用するのに対し、後者はNFL専用というのが大きいのだろうか。

ちなみにグリーンベイに関してはこんな記事もある。Grassmasterを採用したこともさることながら、利用を控えるなど丁寧に管理したことが大きい、と。そうすると、Grassmasterを採用してもプロアマ混合で200日近くゴリゴリ使えるかどうかちと不透明、ということになりはしないだろうか。また、同記事にあるピッツバーグの例も気になるところ。芝面が滑りやすくなり、選手から不評だらけだったようだ(「最悪の天然芝フィールド」との評価を得たシーズンも)。ちなみにピッツバーグはGrassmasterから普通の天然芝に戻している。

ということで、あくまでも調べてみた限りでの感触だが、Grassmasterは原則冬芝専用技術であり、また、特に「丁寧に管理しても芝が荒れてしまう」ような環境で有効な技術、という感じ。少なくとも現時点ではまだ、広島で稼働率の高いスタジアムを実現する技術としては弱いように思える。

実際問題として、都心にスタジアムを作ることが前提になっているからスタジアムの稼働率をあげる必要が出てくるわけで、郊外にスタジアムを置くなら(クラブがちゃんと使用料を払ってくれれば)年3~40日の利用でも問題ないと思うんだ。だから、前書いたけど稼働率が必要な都心は5000人級の人工芝スタにして、(もちろん交通の便がいい)郊外にJ&代表仕様のスタジアムを作る、てのも一つの手じゃないかと。

(11/17追記) グアムのサッカー場のピッチもDessoが手がけているが、採用されたのはGrassmasterではなく人工芝

一県に一つは一種競技場が必要なワケ

by ktj posted at 2012-11-23 22:41 last modified 2015-03-21 12:39

(11/26追記)継続エントリあり(追記終わり)

専スタがらみのネット上での主張として「陸上競技なんてアマしか使わないんだから競技できるだけの設備があればよくてスタンドなんていらないだろ」的なものが散見される。でも僕はそうは思わない。一県に一つくらいはちゃんとしたスタンドのついた競技場が必要。

/img/blog/nagai-dai2.jpg

上の写真は長居第2陸上競技場。長居スタジアムの補助競技場であるが、芝生席込みで15000人収容可能な第1種陸上競技場である(この場合、長居スタジアムが1種競技場の要件を満たすための補助競技場扱いになる)。写真のように、競技が行われる際はスタンドにはテントがたくさん配置される。つまり、国内の競技会においてはスタンドは競技関係者(他競技の選手や補欠の選手、コーチなど)の為に利用される。写真では関係者はメイン・バックスタンドに陣取っているが、陸上競技は競技場内のいろんな場所で行われるため、競技によってはサイドスタンドに陣取った方がよいこともあるだろう(走高跳や棒高跳など)。

陸上競技ってのは(競技場を使わないマラソンと競歩と駅伝を除いても)男女それぞれ十数種目ずつある。でもって、高校の県大会とかだと参加人数がすごく多い。例えばこれは2010年の大分県の記録だが、男子100mの参加者が83人もいたりする。で、全競技を5/29~31の3日間で消化している(女子も同じ場所&日程)。このように日本の陸上競技は多数の参加者を一同に会して集中的に競技を行うようになっているため、必然的に相応のスタンドとウォームアップの為の補助競技場がついた一種競技場が必要になる。

…これがアメリカみたいに小規模の競技会に分散して開催するようにすると、大きな競技場は必要なくなるんだけどね。

おまけ。アメリカの競技場を調べて見つけた、Bronco Stadium。青い人工芝はさすがにどうかと思う。

(11/24追記)あ、2chに貼られた

938 : U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] : 投稿日:2012/11/24 00:02:50 ID:vD3iG9Lt0

なんかバカな人がいる。 http://www.ktjdragon.com/ktj/ktjs-blog/archives/2012/11/23

陸上競技場のスタンドは関係者のためのものだ!だって!? それこそスタンドいらんでしょ。 スタンドは観客のためのものだろ。

(バカな人で)すまんな。

陸スタ防衛隊に任命された模様

by ktj posted at 2012-11-25 08:24 last modified 2015-03-21 12:44

サンフレッチェ優勝オメ。

さて、前回のエントリがらみで2chのスレが伸びていて、その中で陸スタ防衛隊に任命されてしまったようだ。

前回エントリの「一県に一つくらいはちゃんとしたスタンドのついた競技場が必要」というくだりの「ちゃんとしたスタンド」が椅子席として解釈されて所謂「J仕様国体陸スタ」容認と思われてしまったのだろうか。あのエントリで想定してたスタンドは芝生席込みだったのだが。1種競技場の規定でも「座席数は15000席、そのうちメインスタンドに椅子席を約7000席(他は芝生席でも構わない)」わけで、実際に奈良の鴻ノ池陸上競技場や鳥取の布勢総合運動公園陸上競技場なんかはメイン以外芝生席。

僕は過去のエントリでは「広島で専スタを実現するにはどーすればいいか」をずーっと考えてたわけで、もちろんJ仕様陸スタには反対。サッカーの観客にとってみづらいし、見づらいからクラブは思うように収益をあげられないし、スケジュールがJ優先になるから陸上でも使い勝手が悪くなるし、誰も得しない。あのエントリの趣旨は(Jクラブが専スタを使うのは当然として)「でも現時点での国内競技会の規模とプログラムを考えると一県に一つは、第1種の基準をギリギリ満たす程度の競技場は必要だよね」というもの。

949 : U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] : 投稿日:2012/11/24 16:17:35 ID:FeBW21Tk0

連投しちゃうけど、一県に一つは一種陸上競技場が必要というのはナンセンスということ。

一つの市町村に一つは三種ないし四種の陸上競技場があれば十分。

少なくとも一種陸上競技場は「絶対に必要ない。あれはインフラを整備したい県知事や議会、隣県に負けたくないその県の陸連が国体補助金を受けられることをを名目に建設を後押ししてできた産物。

973 : U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] : 投稿日:2012/11/25 01:35:54 ID:NHV7jl3S0 [2/5回(PC)]

関係者が我が物顔で観客席を使ってることが問題だっての。まぁ、観客が誰もいないから実害はないけど。もちろん、関係者が観戦すること自体に問題はないが、それでも観客席5000席で充分だろ。

観客が誰もいないから有り余っている観客席を関係者の待機所にしたって流れなのに関係者の待機所に使うから観客席を有り余るほど作れって本末転倒にも程がある。

3種といってもピンキリだけど(理屈の上では3万人入る3種競技場も作れてしまうから)、「スタンドの無い補助競技場レベル」とみていいのかな。その規模だと数校の対抗戦くらいが上限じゃないだろうか。(前回のエントリで書いたように)アメリカみたいに予選会(大抵は2校対抗戦)をたくさんやって県大会(アメリカだと州大会)に出る選手を絞り込めば1種はいらないと思うけど(でも2種クラスが1つは必要か)、その場合は市町村に一つとかじゃなくて人口20万に一つくらいの割合で作らないといけないような気がする。それだったら、都市規模によっては1種又は2種に集約させた方がいいのではないだろうか。

(追記)神奈川が分散型みたいだ。神奈川県の競技会スケジュール によると、予選を三ツ沢、県立体育センター(藤沢)、城山(小田原)、等々力で開催し(等々力が1種、三ツ沢と藤沢が2種、小田原が3種っぽい)、決勝を三ツ沢と麻溝(相模原。2種)で分散して行っている。ただし三ツ沢と麻溝はそれぞれキャパ18000人、15000人で補助競技場以外は1種レベル。三ツ沢は一周250mの補助競技場あり。また、麻溝は補助競技場の設置予定あり。(追記おわり)

で、1種競技場。上で書いたようにメイン以外芝生席でも問題ないわけで、さらに芝生席は椅子席よりも一人当たりの占有面積を小さくすることができるので、奥行10メートルちょっとのサイド・バックスタンドでも収容人員が1万オーバーになったりする。これにメインスタンドを足すと1種競技場の基準を満たしてしまう。もちろん選手や関係者の待機エリアを別途確保すればそこまでの規模も必要はないかもしれないが、グランドを見渡せる待機エリアって、スタンドを使うのが一番安上がりになるんじゃないだろうか。土盛りのスタンドだったらそんなにコストもかからないとは思うんだけど。芝生席であちこちに移動しようとすると、待機エリアと合わせて奥行き10メートルくらいはあってもいいような気がする。

976 : U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] : 投稿日:2012/11/25 02:21:50 ID:FRRP0ohR0 [4/5回(PC)]

>これは父兄もテントの下の待機所に押し込められてるの?

>それとも父兄とかチーム関係者は観に来てないの?

君は日本語が読めないのかねw それを聞いているのはコチラなんだがwwww

あと、画像見えねえよ、タコwwww

977 : U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] : 投稿日:2012/11/25 02:46:32 ID:NHV7jl3S0 [4/5回(PC)]

さっきまで見れたんだけどね。レスを張った直後に見れなくなった。まるでこのスレを監視してたかのよう。

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ll=34.611312,135.518814&spn=0.00253,0.004667&t=h&z=18brcurrent=3,0x6000dc25ff706daf:0xa0ffedd1d398e2c7,0

写真はこのグーグルマップと同じ物だ。

陸上で「かなりの大人数」の観客(関係者や父兄含めて)なんてまずない。選手の待機所を観客席以外に作らないならば、5000人の観客席で充分。日本最高峰の陸上大会でも2万程度で充分。

観客席にテント張るから観客席は大きい方がいいなんてのは論外。例のブログは無かっとことにされて二度と日の目を見ることはないかもしれんが。

すまんうち自宅鯖なんでバックアップの為に毎晩午前2時からしばらくサーバ止めてるんだ。

【専スタ@広島】各候補地を比較してみよう

by ktj posted at 2013-01-13 12:22 last modified 2015-07-11 11:02

とりあえず今候補に挙がっている旧市民球場跡地、宇品と、私が密かに期待している商工センター(西部埋立第五公園)を、クラブと行政ポジから比較して見ようと思った次第。なお、ここでいう「行政ポジ」とは「行政が合理的に動くならこうするよね」っていうのを私なりに想像したものであり、実際の広島市がこう考えているという訳ではないことを理解されたし。

1.クラブと行政の都合

クラブにとってスタジアムとは「収入を得るための器」なわけで、欲しいのは、

  1. 交通至便な立地にあって集客がしやすいスタジアム
    1. より好ましくは繁華街・ビジネス街や中心駅の側にあって、「ふり」の客を引き込みやすいスタジアム
  2. ピッチに近い、高額な席を配置することができる球技場、好ましくはサッカー専用スタジアム
    1. より好ましくは、より高いレベルのサービスを提供でき、より高額の入場料収入が期待できる設備(例えばマツダスタジアムのパーティフロアのような)
  3. クラブ人気の上昇に伴ってキャパを拡張する余地を残したスタジアム
  4. 球場使用料の安いスタジアム

ということになるだろう。1、2と4とが矛盾してしまうので全てを兼ね備えたスタジアムは困難だが。一方、行政にとってはまちづくりの一環なので、

  1. 旧市民球場跡地には、紙屋町エリアへの集客に寄与するものが欲しい
  2. スタジアムを作るなら、スタジアムの集客を有効に生かせるようなところに
  3. もちろん行政負担はできるだけ安く

という感じではないだろうか。

2.旧市民球場跡地

旧市民球場跡地は、「都心エリアにある」という長所を有する一方、「高さ制限がある」「南北を地下構造物に挟まれていて南北方向の寸法が短い」「国有地なので地代が発生する」という短所を有する。

クラブにとって

クラブにとってみれば、条件1、1.1、2を満たしている一方、3、4にはやや難がある。まず旧市民球場でスタジアムを建築可能な土地のサイズは、隣接する建造物(商工会議所とかPL教会とか青少年センターとか)を残すなら、南北160メートルの東西145メートルってところだ(東西方向は入場前の観客のためにそれぞれ幅10メートル程度の待機エリアを確保すべきなので)。これと高さ制限を考慮すると、「25000人級なら余裕(1/14追記:計算してみたけどイングランドタイプだとギリギリで25000人をクリアできるレベルだった)、30000人級は厳しい、40000人級は無理」ってことになる。もちろん当面は25000人級で充分だろうがスタジアムは何十年というスパンで使っていくものだから、将来「25000人級じゃ全然足りない」っていうようなことになっても何もできないというのは結構大きいのではないだろうか。一試合あたりの動員数では「試合数の多い野球<試合数の少ないフットボール」になるのが当然で、野球が30000人級なんだからサッカーはそれ以上のサイズがそう遠くない将来には必要になる、という推測はさほど荒唐無稽ともいえないだろう。

無論、隣接する建造物を解体すれば東西方向を広くとることは可能だが、高さ制限があるためあまり多くは期待できないだろう(それと高さ制限があるからメイン、バックスタンドの奥行きを大きくとれてもアッパーデッキの傾斜を緩くせざるを得ない、っていう問題もある)。ピッチを掘り下げ式にすることも考えられるが、風通しが悪くなり芝の育成に問題が生じるので避けるべきだと思う(ピッチ脇で扇風機ぶん回している大分とかを見ちゃうと特に)。

次、地代。基本的に地代は51[円/平方メートル・商業利用日数]。で、地代の対象となる面積は(カープが払っていた国有地地代からの逆算から推定すると)建築面積じゃなくて敷地面積。なんで、先ほどの「160メートルx145メートル」の敷地いっぱいにスタジアムを作る場合、一年あたり2366万4000円。これを大きいと見るか少ないと見るか。

行政にとって

25000人級のスタジアムを跡地に建てた場合、サンフレッチェの試合での集客数の期待値は、25000×0.7×20試合で35万人といったところか。これ以外で集客が期待できそうなのは高校サッカーと天皇杯の数日分くらいだろうか。やはり、サッカー場だけでは足りない、と思う。ついでに書くと、試合開始前と終了直後に集中的に発生する20000人前後の客って周辺商業エリアではうまく吸収できないような気がする(つまり、周囲の商業施設に与える影響は集客数ほど大きくはならないだろう、ということ)。

てことで、前も書いたけど「敷居の低い多目的イベントスペース」とサッカー場を組み合わせるというのは行政にとって十分acceptableなんじゃないかと思うわけだ。で、大事なのが「敷居が低い」ってこと。利用料を安価に抑えるのはもちろんのことで、それに加えて「一番いい場所に作る(つまり紙屋町交差点に一番近い跡地の南東エリア)」と「外から中の様子が分かる(たまたま通りかかった人を引っ張り込むことができる)」というのが重要。この辺をクリアできるなら行政としても反対する理由は無い、と思う。

隣接する建物を解体してスタジアムの収容人員を上げる、という点については行政としては消極的にならざるを得ないだろう。老朽化が進んで建て替えが必要な青少年センターはともかく、移転する理由の無いPL教会については移転費用を丸抱えする必要があるかもしれないし、商工会議所も行政負担無しで移転してくれるかは微妙、というか行政にタカる気満々に見えるのは私だけだろうか。

3.宇品

宇品地区はとにかく土地があるのが強み。メッセ・コンベンションセンター用地の80000平方メートル、みなと公園の48000平方メートル、広島競輪場が67000平方メートル(ただしうち46000平方メートルが国有地)。これに加えて、将来的にはメセコン用地の南側にさらに広い土地(20~30万平方メートル)が埋め立てられる(はず)。

港湾エリアなので道路事情も悪くは無い。広島駅からみなと公園まで6キロだから歩いていけないこともない。自転車ならもっと楽。欠点は軌道系交通機関が広電宇品線しかないこと。

クラブにとって

駐車場込みで40000人級を建てるのに十分な土地が確保されており、道路事情も悪くは無い。少なくとも現在の広域公園よりははるかにマシなのは間違い無い。将来的には軌道系交通網も整備されるだろう。ただ、現状で軌道系交通が弱いのは間違いなくネック。また、サンフレッチェは「これから集客をあげていこう」という状態であり、(今はまだ)Jリーグにあまり興味を持っていない人を引っ張り込むには弱い。「次の次」のスタジアム用地としては間違いなく最良なのだが。

あと、海岸近くなので千葉マリンスタジアムなんかと同様、塩害対策でコストがかさむ可能性も否定できない。

行政にとって

ぶっちゃけ、使える土地の広さ(と中心への近さ)から、まちづくりとしてスタジアム抜きでも魅力。住宅地として整備していかなきゃいけないエリアだと思う。で、まちづくりを行うに当たって、核コンテンツとしてサッカー場を、というのは結構自然な考えかと。

4.商工センター

西部第五埋立公園は約40000平方メートルの土地。市有地であるが都市公園なので、スタジアムを建てるためには、別途都市公園用の土地を近くに用意して都市公園から外れる必要がある。ちょうど東側に空いた土地(西区扇二丁目)があるので、そっちを都市公園として整備し、代わりに第五埋立公園にスタジアムを建ててみては、という考え。西区扇二丁目の土地についてはやや古いが外部監査結果報告書が参考になるかと。一応市有地で、公園化しても問題なさそうな気もするが。

クラブにとって

西部埋立公園、以前は30000人級が上限、って書いたけど、例えば隣接する広島サンプラザの屋上を待機スペースとして利用するとかすれば40000人級も可能じゃないか、という気がする。そうすると、クラブにとっては、

  • JR新井口駅、広電商工センター駅に隣接しており、交通の便は良好(条件1を満たす)
  • アルパークに隣接しており、1.1の条件も(都心ほどではないにせよそれなりに)満たす
  • 将来的には40000人への拡張も期待できる
  • 土地の制約が少ないので多彩なサービスを提供可能なスタジアムが可能(2.1の条件を満たす)
  • 広島サンプラザと連携させることで↑のサービスをより優れたものとすることが可能
    • 例えばサンプラザとの連絡通路を設けて、パーティフロア用の料理をサンプラザから持ち込む、あるいはスタジアムを利用したバンケットを可能にする。

と何気に申し分の無い環境。欠点は現状の西部埋立第五公園を移設するためのコストがかかること。

行政にとって

逆に、行政にとっては商工センターはメリットが少ない。アルパークはまずまず成功している商業施設なので、ここにサッカーというコンテンツを追加するメリットが薄い。作るなら別のところに作るべき、というのが自然。

5.まとめ

行政にとっては、「跡地でも宇品でもどっちでもOK。ただし、跡地に作るなら市の方針を優先させること。商工センターはクラブが費用の大半を(スタジアム使用料として間接的に)負担するつもりで無い限りNG」という感じかな。

後はクラブの考え方次第。将来の拡張性(とスタジアムの使い勝手)を犠牲にしてでも当面の人気向上を優先させるなら跡地、逆なら宇品ということになる。商工センターは跡地、宇品双方の長所を兼ね備えているが、クラブの負担は大きくなるだろう。


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