Personal tools
You are here: Home KtJ's Blog Categories 旧広島市民球場跡地
« January 2020 »
Su Mo Tu We Th Fr Sa
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
 
Document Actions

旧広島市民球場跡地

Up one level

Document Actions

旧広島市民球場跡地委員会の最終報告案とやらが出たわけだが

by ktj posted at 2013-01-26 01:00 last modified 2015-07-11 11:00

http://www.city.hiroshima.lg.jp/toshiseibi/kyuujyouatochi/saisyuuhoukoku_honpen.pdf

まず22ページ目の他都市との比較。そんなに悪くないよね、広島。弱いのは遊園地(民間でやる事業でしょ)と展望台(いらん)とメセコン(いらん)とサッカー場。文化・芸術関係が何気に充実している。どこに作るかは別としてサッカー場が優先度高いような気がする。

次に43ページ目。サッカー場の提案なんだけど、規模が180x168メートルとなっている。でもって、絵では商工会議所他の建物も残っている。てことで多分180メートルが南北方向… 検証してみたけど武道場の上にスタンドが乗っかる恰好になるぞ。「建造物の設置が困難な区域においては、 地下構造物の支障にならない構造としている」(51ページ)って言ってるけどさすがに無理があると思う。

あと、「スタンド下に何を入れるかは今後の課題」ってるけど(33ページ)、ノンビリしすぎじゃないかい? 「サッカー場じゃなくて複合施設」を主張してるんだから何を複合させるかは最優先で検討すべき事項じゃないだろうか。

【専スタ@広島】いろいろ配慮したスタジアム案を考えてみる

by ktj posted at 2013-01-26 18:41 last modified 2015-07-14 05:50

(1/30 ちょこちょこ修正)

/img/blog/atochi-stadium20130126_1.jpg
/img/blog/atochi-stadium20130126_2.jpg

サッカー場としての基本的な性格

  • 跡地西側の建物はいじらない(お金がかかるから。青少年センター以外は民間施設だし)
  • スタジアムの東西には奥行き10m程度の待機エリアを設ける(街中にあるMLBの球場だと大体これくらい確保しているので)。結果として、スタジアムの基礎部分は南北160メートル、東西145メートルの範囲内に収めるようにする。
  • フィールドサイズは120x80メートル。JFAの推奨サイズ(125x85メートル)よりも一回り小さいが、必要とされているサイズ(115x78メートル)は満たしている。この大きさなら(高校はちと安全面から難しいが)社会人ラグビーも何とかできるはず(ヤマハスタジアムがこの位のサイズなので)。高校ラグビーは今県内に10チームくらいしかないので、県営ラグビー場だけでも良さそう。
  • ゴール裏の座席数を確保するために、スタンドを片持ちで5メートルほど外側にはみ出させている。5メートルにしたのはマツダスタジアムの片持ち部の奥行きが8メートルくらいだったから。ただ、スコアボードを片持ち部分に置くのはどうかと思ったので、北側のスタンドはスコアボード分(幅22メートル、奥行き3メートル、高さ6メートル。等々力と同程度を想定)へこませている。
  • メイン、バック、北側ゴール裏の高さは21メートルにして、屋根込みで25メートル以内に収めるようにしてみた。
  • 南側ゴール裏については後述の理由から意図的に傾斜を緩くしており、また、屋根も設けない。傾斜が緩く奥行きが小さいのでスタンド内に出入口を作ると非効率になってしまうので、ここだけは横通路を作ってその先にゲートに向かう階段を設ける
  • 北側ゴール裏スタンドについては全体的にかさ上げした上で、前縁についても片持ち支持にしてみた。ラグビー時のスペース確保が狙い。
  • 座席の間隔は前後80センチ、左右47センチ、縦通路は10メートルおきに1.5メートル幅。

座席数は以下の通り

  • メイン・バックスタンドは一層目が3050席ずつ、二層目が5740席ずつで、全部合わせると17580席。
  • 南側ゴール裏席が3500席
  • 北側ゴール裏席が3920席
  • 合計、ピッタリ25000席(ただ、屋根掛けの為の支柱や、メインスタンドに作る選手の出入り口何かで多少は減るはず。メインスタンド二階席は多少前に伸ばせる(1000席分くらい)のでそこで帳尻を合わせればいいか)

コンセプト1 様々な(主に小規模の)イベントに適したスタジアム

この立地に求められているのは賑わい創出なわけで、サンフレッチェだけだとやっぱり日数が足りない。なんで何か他のイベントをできるような設備、ってのが望まれる。でも求められるのは大規模イベントじゃない。大規模イベントは年に数回くらいしかできないし、そもそもそれなりにお金をかけられる大規模イベントなら跡地でやる必要性が低い(すぐそばにグリーンアリーナも中央公園(芝生広場)もあるので)。ここでやる意義があるのは、数をこなすことができる小規模イベントだろう、と思う。

で、お金をかけられない小規模イベントをうまく回していこうとすると、

  1. 使用料が安い
  2. 通りから何をやっているのかが見える
  3. いろんな設備がある

というのが大事かと。1と2を満たせるのは、跡地の南東に配置したイベント広場が良さそう。でも3は1と矛盾してしまう。しかし、スタジアムなら3を提供できる。サッカースタジアムはイベント広場に最適の付属物である、という見方もできる。

今回のスタジアム案は、バックスタンドの一層目を小さめにとって、コンコースを広くとるとともに、バックスタンドのコンコースの下の空間を屋内イベントスペースとして使えるようにしてみた(フクダ電子アリーナの諸室の配置状況を考慮すると、たぶんメインスタンド側だけで何とかJの試合を運行するだけのスペースは確保できるはず)。もちろん、コンコース自体も屋根付きのイベントスペースとして使える。イベント広場単体では5000平方メートル程度となりやや物足りないが、コンコースやコンコース下を活用することで十分なスペースを確保できる。

また、シャッターで適宜一階スタンド/一階コンコース/二階コンコース/二階スタンドを分断できるので、イベントの規模や内容に応じて多様なスペースを安価に(提供するスペースが広くなるとその分イベント主催者側のコストも上がるので)提供できる。また、二階コンコースから先を封鎖すれば一層目のみの6000人級のスタジアムとなるので、なでしこやアマチュア球技等の数千人規模の動員しか見込めないスポーツイベントも安価且つ気軽に開催できる。

コンセプト2 「見える」スタジアム

スタジアムを利用するのはサンフレッチェだけではない。マツダ、中国電力の二チームを擁する社会人ラグビーや、高校サッカー、大学アメリカンフットボール、それに女子サッカーのアンジュヴィオレ広島。都心にスタジアムを持つことは、(既にある程度定着してるサンフレッチェよりも)これら「これから固定ファンを獲得していく」スポーツにとってより有用であろうと思う。

で、これらの小規模スポーツイベントにとって重要なのは、(上で挙げたイベント広場の要件と同様)「フィールドの中で何をやっているか外から見える」ということではないだろうか。そこで、南側ゴール裏のスタンドを幅10メートルほど縮小して隙間を作り(フィールド内に工事車両などを入れるときの通り道、という意味合いもある)、通りからピッチ内を見ることができるようにしてみた。

また、バックスタンド一階を小さくすることで、バスセンターに出入りするバスの窓からコンコースやフィールドが見えるようにしてみた。

もう一つ。南側のゴール裏スタンドをギリギリまで低くし、且つ北側ゴール裏スタンドをかさ上げすることによって、南側ゴール裏スタンド以外のどこからでも世界遺産である原爆ドームが「見える」ようにしてみた。計算上では、ドームの上10メートルほどが北側ゴール裏スタンド最前列からでも見えるはず。この代償として、南側ゴール裏スタンドに屋根がかけられなくなってしまったが(芝の育成という観点からも南側スタンドに屋根をかけるのは難しいのだが)。

おのれAdobeめ

by ktj posted at 2013-01-29 07:28 last modified 2016-03-13 08:04

どうやらillustrator(CS5.5)で作ったJPEGファイルが環境によっては表示できない模様。つまりこのブログの専スタ関連の画像が環境によってはほとんど見えないということに。

  • Firefox 17.0 on ubuntu →みえる
  • Galaxy Tabのブラウザ → みえない
  • Safari on iOS5(初代iPad) → みえる
  • Firefox 18.0 on MacBookPro(OSX 10.6) → みえる
  • Safari on MacBookPro(OSX 10.6) → みえる
  • IE5.5 on Windows98 → みえない
  • IE5.1 on MacOS8.6 → みえない

(1/29 20:20 JSTごろ追記) どうやらJPEGをCYMKで保存してたのが原因らしい。とりあえずhttp://www.ktjdragon.com/ktj/ktjs-blog/3044308d3044308d914d616e3057305f30b930bf30a230e068483092800330483066307f308b だけ修正した。

(1/30追記)それ以外の画像は時間がかかりそう… Illustratorでデータがない奴はどうしよう。ImageMagickで変換できるかな? しかしJPEGのくせにやけにデータ量がでかいと思ったら。

広島市広域公園の収入とランニングコスト

by ktj posted at 2013-02-17 16:56 last modified 2017-05-27 06:53

サッカー場を市民球場跡地なり宇品なりに作ろうとした場合「ビッグアーチはどうするの?」というツッコミが入ると思う。で気になったのは「現状はどうなの?」ということ。ということで市が公開している資料を中心に調べてみた。

まずランニングコスト。これは「広島広域公園 管理運営経費・使用料収入実績額」という資料に記載されている。だいたい4億円±2000万円の範囲で推移しているようだ。ただし、「広島広域公園管理業務仕様書」によれば、一件あたり100万円以上の修繕については市の負担とのこと(7(2)ア(エ)a(b))。

次に収入。これも「広島広域公園 管理運営経費・使用料収入実績額」に記載されている。コンサートの無い年で一億、これにコンサート使用料が加わる形。月別、施設別の内訳が「広島広域公園指定管理者募集に係る質問に対する回答の別紙」に記載されている。なお、使用料収入とは、純粋な使用料であり、広告料や出店の収入は含まれないようだ。

これらの資料と、Jリーグの「2010年度Jクラブ個別情報開示資料」を付き合わせればいろいろなデータが得られそうだ。とりあえず2010年度(Jリーグに合わせたので2010年2月から翌1月まで)のビッグアーチの収入をまとめてみた。タイプミスがあるかもしれないがそこはご容赦。データを加工したいという奇特な人はCSV版をどうぞ(UTF-8なのでWindowsのExcelで編集する場合は拡張子をtxtに変更しないと文字化けするかも)。なお、2010年は天皇杯のビッグアーチ開催はなかったようだ。

/img/blog/BA2010_income.jpg

この表の「入場料加算」というのが、広島市公園条例にある「利用者が入場者から入場料、観覧料その他これらに類する金銭(以下「入場料等」という。)を徴収する場合の金額は、この表に定める額(備考の1に規定する場合においては、当該額)に入場料等の総収入額から5万970円(広島広域公園陸上競技場を利用する場合にあつては、10万1,940円)を控除した額の100分の10を超えない範囲内において市長が定める割合に相当する額に100分の105を乗じて得た額(その額に10円未満の端数があるときは、その端数金額を切り捨てた額)を加算した額とする」に相当するのだろうか。だとすると、「市長が定める割合」を3パーセントくらいにしないとつじつまが合わない。中国新聞によれば、2001年頃のスタジアム使用料(広告料込み)は一試合300万とのこと(広島サッカー専用スタジアム構想委員会より)。入場料収入の3%+広告・売店収入+固定使用料(込み込みで一日30万程?)で6167万。こんなもんか。

どうでもいいが、広島広域公園管理業務仕様書によれば、入場料収入は全額指定管理者の収入になるとのこと(5(1)ウ(ア))。んでもって、「広島広域公園指定管理者の業務実施状況(平成21年度)の概要・評価」によれば、市から管理者に支払われている指定管理料の額は約3億8000万円で管理運営経費とピッタリ同じ。つまり、指定管理者にとってみれば、支出は全部市が持ってくれて、入場料収入はそのまま利益になるということ? だとしたらイージービジネスにも程がある。

(2014/10/20追記)

広島広域公園指定管理者応募要領によれば、現在の指定管理契約(2012~2016年度)では指定管理料は約1億円減額され5年で最大13億強=一年あたり2.6億となっている。これまでの利用実績から指定管理者の収支がトントンとなるように指定管理料の調整が行われたようだ。なんで、上の「イージービジネス」というのはこれを書いた時点での認識としては不適当だった。

(追記おわり)

まとめるとこんな感じかな。

  • 現状では、市にとっての支出は平均すると年4億。
  • サンフレッチェからのスタジアム使用料やイベント収入は市には入らない。ただし、「広島広域公園指定管理者募集に係る質問に対する回答」によれば、契約期間中にイベント収入が計画時の額を上回った場合、上回った分については市と折半とのこと。
  • 市に入る金額は広告費と売店収入で4000万円弱。これに、イベント収入の一部が加わる(現状水準なら均して年数百万程度)。
  • 市にとっての広域公園の実質的な収支は平均して3.6億円弱/年の赤字っていう感じ。あと、これに大規模改修のコストとかが加わるか。

さて、サッカー場ができてサンフレッチェの試合がなくなるとどうなるかというと、広告・売店収入がなくなる(もっとも、サッカー場の広告・売店収入が加わるので市としてはプラスにはなるが)。これに対して、支出は…というとあまり減らないような気もする。というのも、「広島広域公園指定管理者募集に係る質問に対する回答の別紙」に記載の電気代に月ごとの変動が少なく、ランニングコストにかかるプロサッカーの影響があまり大きくないように思えるからだ。1000万円/年いかないんじゃないだろうか。

でもって、イベントがどれくらい増えるかというと… 正直大きくは期待できないと思う。というのは、地方のスタジアムでのコンサートって大抵ツアーの一環で行われるわけで、これまで、スタジアムツアーのスケジュールには大体ビッグアーチが含まれている。また、ドームツアーやアリーナツアーは屋外とはステージ・音響設備が違うので、例えばドームツアーにビッグアーチを含めるのも難しいだろう。なんで単発イベントで…ってことになるけど、ざっくり宮城スタジアムの実績をWeb Archiveでさらって見た限りでは期待できない(併設されている体育館では結構コンサートが開催されているので交通の便が悪いからというわけでもなさそう)。年一で定例会的なコンサートを開催できれば上出来、というところではないだろうか。これで+2000万/年ってところか。

つまり、サンフレッチェがビッグアーチを出ていくと、広域公園に関する市の収支はちょっと悪化する(年1000万するかしないかくらい)。ただ、今の指定管理契約は(指定管理者にとって)ヌルすぎるところもあるように思われるので、そこらへんを改善できれば現状よりよくなるかも。それ込みでも年2億以上の赤になるとは思うが。

じゃあ、広域公園はどうあるべきか

by ktj posted at 2013-02-21 07:16 last modified 2013-02-22 06:00

本題に入る前に、まず前回のエントリにツッコミが入ったのでそれに反応。

またろ@mataroviola Tweet at 2013/2/18 7:44 JST

サッカーがなくなることにより新たに可能性が出てくる事業を考慮しないとなあ… RT @fugajin: サンフレが出ていくとビッグアーチの収支は(ちょっと)悪化の見通し。 (KtJ's Blog) http://bit.ly/TNAycn

前回のエントリの試算はあくまでも「現行の指定管理形態が続いた」ことを前提としていました。新たなスポーツ事業が発生したとしても、現行の指定管理の形態だと売上は指定管理者にそのまま入ってしまうので試算には入れていないのです。その辺も含めてどうしようか、というのはこのエントリで書きます。

またろ@mataroviola Tweet at 2013/2/18 7:51 JST

あと、電気代に季節変動があまりないからサッカーによる管理費の増はあまりないとあるが、一番大きいのは芝の管理コストで、これは人件費が大きく、電気代には比例しないと思う。指定管理者がゾイシアにいくらで外注してるか、そのあたりを調べてみたいなあ。

あ、芝のコスト忘れてた。広域公園の芝の依託費用は平成19~22年のものが前回の指定管理者募集時の回答の別紙9ってのに書いてあった。広域公園全体の芝管理業務が年1890万(なぜか平成21年だけ2232万3千円)、あと「陸上競技場芝生フィールド土壌調査及び芝生生育調査業務」ってのに毎年212万1千円計上されている。平均すると2187万6750円。でプロサッカーを止めるとどれだけ減らせるか、ということだけど。大体同じくらいのスポーツターフ面積の県営総合グランドの現在の芝管理費が分かれば一番いいのだが、それは見つからなかった。

調べてみると芝管理で安い例として「磐田方式」というのがあるらしい。磐田方式だと一平方メートルあたり155円/年。広域公園全体(ビッグアーチ、補助競技場、第一球技場)だと430万程度か。ただ、磐田方式は校庭緑地化用のメソッドなので、(プロを前提としない)スポーツターフだと、現行の費用と磐田方式の中間ぐらいになるんだろうな、と。ちょうど中間だとすると一年1300万くらい。サンフレッチェがビックアーチを離れると年900万くらいの削減となる。前回の試算だと1000万程度の負担増、ということだったが、芝を加味すると市にとっては±0程度、ということになるかな。

またろ@mataroviola Tweet at 2013/2/18 7:58 JST

あと、音楽イベントについても、既存の全国ツアーしか検討にあげていないけど、会場難民となっているセットストックや、サウンドマリーナの別会場とか、平和イベントとタイアップした音楽イベントとか、広島単独イベントで継続誘致可能なものは検討できるのではないかとか…

それらを含めて年一追加できれば上出来かと考えてます。それに、広域公園ってそこまでいい会場かという問題も。交通の便のいい跡地に3万人級のスタジアムができたらそっちを使いたくなる。跡地は交通の便もいいし屋内施設(グリーンアリーナ)も大小二つあるし。一回で4000万程出してくれる大型イベントを年一回追加して、市の取り分は半分だから+2000万と見てます。

では本題

1.指定管理を見直そう

まず真っ先に手をつけるべきなのがここ。広域公園は「サンフレッチェ」「コンサート」「テニスコート」という高額な入場料収入を期待できる事業があるにも関わらず、そのような事業が期待できない運動施設用の指定管理ルールで運営されており、入場料収入は基本的に市に入らない(と読めてしまう)。市が直接運営するか、入場料収入の期待値を加味するよう指定管理契約を見直すべきだろう。

広域公園を市直轄管理とした場合、収支はこのように変化する。(サンフレッチェがここを離れて、コンサートが年1回追加、とりあえず他の収入と維持費は変化なしとする)

  • 支出: 4億(変化なし)
  • 入場料収入: 約2億
    • BA15500万(うちコンサート7500万)
    • テニスコート3500万
    • 第一球技場500万
    • 第二球技場1000万
    • 補助競技場他250万

しめて2億の赤。もう少し頑張れば公営スポーツ施設としての許容範囲に収まるんじゃないだろうか。(秋田県立中央公園の指定管理料と入場料収入の差が1億5000万強)

2.新しい収益事業を考える

サッカー批評第60号には、市民球場跡地へのサッカー場建設を主張する石橋竜史広島市議のインタビューが掲載されており、広域公園の新しい収益事業として

  • サンフレッチェの練習場
  • 一般向け合宿所

を上げている。どちらも、(劇的な収入増は期待できないが)悪くはない。まずサンフレッチェの練習場。上に書いたように第一球技場、ランニングコストが高い(修繕費が3年で約800万、ざっくり計算で清掃費が年500万(広域公園施設全体で3000万強なので)、芝の管理で年700万ほど)割に収入は第二球技場の半分。今後サッカースタジアムができれば、利用率はもっと低下するだろう。普通にリストラ対象だ。これをサンフレッチェのトップチーム用の練習場にする、というのはどうだろう。具体的には、第一球技場のグラウンド(フル規格のラグビー仕様なので長辺が150メートル以上ある)にクラブハウスを追加して、グラウンドとセットでサンフレッチェに貸し出す。

で、費用。先日着工したサガン鳥栖のクラブハウスの費用が4億6900万円。これは天然芝グラウンド1面(2面中1面は元々ある)分の費用込み。クラブハウス分は4億ってとこか。広島の場合トップチームのみを対象とすればいいので3億と仮定。例によって30年2.5%の市債で建てるとして、年1400万の返済額。これにクラブハウスとグランドのランニングコストがグランド込みで1000万くらいか。クラブがいくら出してくれるか。年3000万くらいは出して欲しいところ。これで年600万のプラス。ただし第一球技場の使用料がなくなるので差し引き100万。

ふと考えたのだが、むしろ5000人級の野球場作ってカープの二軍を誘致するのが一番有効ではないだろうか。土地が足らないけど。

次、一般向け合宿所。実はこれ、宮城スタジアムで既にやってたりする。36室で最大196人宿泊可能。料金は大人(引率者)3000円学生1000円(食費別)。延べ利用者数は年間15000人程度。食費込みで売上は4000~5000万ってとこか(追記:宮城は体育館もプールもあるので広域公園だとここまでの実績は出せないか)。正直これくらいの売上だとイニシャル・ランニングコストと相殺されるレベルじゃないかな。まあ、郊外型の運動公園は使ってもらってナンボなんで、収支が±0ならやるべきだろう。

てことで、どっちも収益面ではあまり期待できそうにないように思える。サンフレッチェがクラブハウスに年5000万くらい払ってくれるなら別だけど。

(2/21 20:10追記)

「サンフレッチェがビッグアーチを離れることによって生じる陸上競技の需要」「一般向け合宿所の利用に伴う広域公園設備の使用料増加」を考慮していなかったことに今気づいた。明日見積もることにしよう。荒っぽく計算した限りではがんばって年1000万円くらい。

(2/22追記)

てなことで見積開始。まず広島市陸上競技協会 のサイトから、広域公園に移動したほうが良さそうな(比較的大規模の)競技会をピックアップ。

  • 広島地区高校総体(3日間)
  • 広島県陸上競技選手権(2日間)
  • 広島市陸上競技選手権(2日間)
  • 広島地区高校新人(2日間)

計9日間。一日あたりの利用料が付属施設・補助競技場含めて30万くらい。計270万の売上。ビッグアーチでのプロサッカーの試合がなくなることで浮く日数は前日練習も含めて40~50日だから上で上げた大きな大会以外で延べ10日くらいの利用があるかもしれない。スタンドや付属施設を利用しない場合の終日料金は155680円なので約160万。計430万。

で、合宿所を設けることによる競技場使用料だけど、一団体で出せるお金は一日3万くらいじゃないかな。延べ200日・団体の利用があるとして600万くらい。

(追記終わり)

3.コスト削減

まずプロサッカーが出ていくことでランニングコスト1000万くらい削減。それから芝管理コストを下げて(ただし第一球技場については、サンフレッチェが使うのならコストを落とせない)-700万。あと、第一球技場廃止で(解体費用が一億くらいかかるとして)-400万くらいか。しめて年2000万円ってとこ。

4.まとめ

てことで、競技場の一般利用による増収1000万、コスト削減で2000万。トータルで年1億7000万の赤字。クラブハウスや合宿所を第一球技場リフォームでやったりすることは可能だろうか。そうすればもっと赤字は減らせそうだが。

ただ、ここでやった見積は、公開されている資料を基にした荒っぽく、そしてかなり甘めのもの(具体的な数字を把握している行政の担当者ならもっと厳しい数字を出してくると思う)。相当努力しないとこの数字は達成できないとは思う。

The URL to Trackback this entry is:
http://www.ktjdragon.com/ktj/ktjs-blog/3083304230015e8357df516c5712306f30463042308b304d304b/tbping

テレ東FOOT×BRAIN「理想のサッカースタジアムとは?」について

by ktj posted at 2013-02-22 06:54 last modified 2017-01-29 12:56

録画しておいたのを一昨日見たので簡単な感想を。

  • 基本的には「都市中心部に付帯施設の整った専スタを作って欲しい」というJリーグのポジショントーク。そりゃ運営者側からすればそういうスタが理想でしょうけど。そんないい立地にスタジアムを作るケースってヨーロッパにもほとんどないでしょ(ざっと見た限りじゃ、最近できた欧州のスタジアムの周囲は大抵住宅街か工業地帯。開閉屋根の多目的スタジアムとして設計されたアムステルダムアレナは街中というか副都心的エリアだけど)。
  • ユアスタ建設の中心人物的な人が「地元商店街との協調を…」みたいな話してたけどあそこ商店街あったっけ。でっかいイトーヨーカドーならあったけど。
  • 番組構成した人は都市公園法をちゃんと読んでない。
    • 「火を使った調理が都市公園法で禁止されている」とか言ってたが、少なくとも都市公園法とその施行令にそんな記載はなかった。てか、都市公園法で規定されている公園の用途には「キャンプ場」が含まれるわけで。禁止されているのは「国が設置した都市公園での焚き火」(法11条第4号、施行令18条第3号)。
    • あと運動施設の50%制限(施行令8条第1項)は「グラウンドを書類上運動施設から外す」という抜け道があったりする(横浜スタジアムとか宮城球場改装後の補助競技場とか)。
    • 建ぺい率規制(公園内の建築物は運動施設含めて12%まで。法4条第1項、施行令6条第1項第1号、同第2項)には触れず。こっちの方が問題となることも多いのに。
    • なぜか悪者にされてる都市公園法だけど、都市の中心部に(スタジアムを建てられるような)まとまった土地が公園として供用されているのは都市公園法で強引に土地を確保したからでもあるんだ。

【専スタ@広島】サッカースタジアム+イベント広場+音楽ホール

by ktj posted at 2013-03-03 11:18 last modified 2013-03-04 05:28

前作ったスタジアム案はサッカースタジアムとイベント施設、それにスポーツチャレンジフィールドを兼ねられるようになっている(というよりは、イベント施設とアマ用競技場に最適化して、それに合わせてプロサッカー用の設備を追加したイメージ)。そのため、文化芸術以外の需要は一通り満たせるようになっている。

これに文化芸術施設を付加することは出来るのか、というと…

市民球場の北西にあるハノーバー庭園をどこか別のところ(例えば中央公園芝生広場)に移設して、そこにホールを作ればよいのではないかと。旧広島市民球場跡地委員会の最終報告案で提案されている2施設のうち「アニメ、マンガ拠点」はともかく「1000人規模の音楽ホール」のみなら建てられるだけのスペースは確保できるだろう。(アニメ、マンガ拠点の方はこども図書館や専少年センターの建て替え時にワンセットで整備すればいいと思う)

この案の欠点は、イベントやアマチュア球技を優先したデザインなのでプロ用のスタジアムとしてはグレードが落ちる、ということ。でも、そもそも跡地は高さ制限と周囲の地下構造物のせいで規模の大きいスタジアムは出来ないか、出来ても無理のある設計になってイニシャル・ランニング双方のコストに跳ね返ってくる上、(芝の状態が悪いなど)難のあるスタジアムになりかねない。ならば、クラブにとっての跡地スタは「よりよいスタジアムを作るための踏み台」と割り切ってもいいんじゃないかと思うわけだ。今は「都心にあって集客しやすい」「使用料が安価」を「高い客単価を確保できる」よりも優先し、20年くらい経ってクラブが(いいスタジアムを建てられるだけの&交通のいい郊外でも十分集客できるだけの)人気を得られるようになったら、満を持して宇品あたりにプロ・代表専用のスタジアムを作ればいいだろう。20年も経てば宇品の埋立地も拡張されるだろうし、軌道系交通網の整備も目処が立ってくるはず。また、その頃には社会人ラグビーや女子サッカーが跡地スタジアムをそれなりに埋められるだけのコンテンツに成長してくれることを期待したい。

なお、最終報告案によれば都市公園法施行令6条に規定される建築面積の残余分は27300平方メートル。スタジアムで利用する建築面積はせいぜい12000平方メートル強なんで十分余裕がある。

ちなみに、音楽専用ホールではないが、仙台商工会議所ではミュージカル用劇場を提案しており、1200人収容で建築面積が3000平方メートル、建築費が21億円とのこと。

結論。サッカースタジアムのグレードを「座席間隔の広い鳥栖」くらいのレベルに抑えれば「全部のせ」の跡地案は十分(それも比較的低コストで)可能。

The URL to Trackback this entry is:
http://www.ktjdragon.com/ktj/ktjs-blog/30105c0230b930bf-5e835cf6301130b530c330ab30fc30b930bf30a230e0-30a430f330c85e835834-97f3697d30db30fc30eb/tbping

【専スタ@広島】サッカースタジアムの費用負担を考えてみる

by ktj posted at 2013-03-03 12:54 last modified 2017-01-29 12:38

てことで、拙作のスタジアム案の費用負担を妄想してみる。

まずランニングコストから。旧広島市民球場跡地委員会の最終報告案によれば、ランニングコストはユアスタが1億、ベアスタが1.1億/年。拙作のスタジアム案はベアスタと収容人員数が同レベル(ベアスタは立ち見席込)、ただし建築面積が2割増し(ベアスタは建築面積約10000平方メートル)で一方延床面積は半分程度。なんで1億2000万/年程度と見積。

このコストはアマチュアでの利用やプロサッカーによる集客の貢献を考慮してクラブと行政で折半あたりが妥当なところか。これに加えて国有地地代が年2000万程かかるけどこれはクラブが持つのが道理。クラブのランニングコスト負担は年8000万程度とみる。

で、イニシャルコスト。コストを抑えて建設費を80億と見積もる。そのうちアマチュア競技場分5億、イベント施設としての価値に見合った投資額として10億、プロサッカーによる都心部への集客効果に見合った投資額として10億、計25億程度が妥当な行政負担分かと。

で、補助金としてTOTO助成金か都市公園設備の補助金があるわけだが(ちなみに両立不可)。TOTO助成金は最大30億で都市公園の補助金は(基本的にアマチュア競技場分の半分なので)5億。TOTO助成金の方がいいわけだが、前回のエントリで説明したようにこのスタジアムはプロ用としては20年で使い切るくらいのスタンスなので、TOTO助成金はあまり使いたくない(TOTO助成金カードは20年後にとっておきたい)。

てことで、都市公園補助金を選択。残り50億。(お金持ちがどかっと寄付とかしなければ)これをクラブからの使用料等でまかなうことになる。例によって年利2.5%の市債発行でまかなうとすると、20年で返済する場合の年間返済額は額面の1/16くらいとなるので、ランニングコスト分含めてクラブが年4億払えばまかなえる。でもさすがにそれは(都心移動で入場料収入増が見込めるとは言え)負担が大きすぎるかと思う。問題なく払えそうなのはランニングコスト込で2億くらいか。そうするとクラブが負担できそうなイニシャルコストは20億分くらい。残り30億。

次、ネーミングライツ。(命名権を買う方の側の)ネーミングライツの意義って、

  1. 新聞等のメディアに企業名を載せることができる(全国レベルの広告価値)
  2. ランドマークに自社ブランド名をつけることができる(ローカルレベルの広告価値)

の二つ。サッカーは試合数が少ないのでどうしても前者の価値は野球より低くなりがち。一方後者の価値は都心部ということで高めに見積もれるだろう。マツダスタジアムが年3億であることを考慮すると、2億…は厳しい、年1億5000万あたりが妥当か。20年分まとめて前払いしてくれるならぴったり30億。年毎の分割払いなら24億。ただ、ネーミングライツが確実に入るという保証はないのでネーミングライツをイニシャルコスト負担としてカウントすべきではないのかもしれない(マツダスタジアムは将来の大規模改修用としてプールしているはず)。

住民に負担してもらうというのも一つの手。アメリカなんかだと、新しいスタジアムを作る際に(増税OKかどうかの住民投票を行った上で)期間限定の増税を行っている。例えば30億の市債返済を20年間の増税でまかなうなら、世帯あたり(市の世帯数は53万程)の負担額は年360円、月30円くらい。跡地にスタジアムを作ることは市民の多くが望んでいるようなので、月30円程度なら法定外目的税、あるいは可能か分かんないけど水道代の一律増額をやってスタジアム建設費をまかなうとしても、市民は同意してくれるのではないだろうか。


Powered by Plone CMS, the Open Source Content Management System

This site conforms to the following standards: