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Togetter 「サッカースタジアム」を活用した「街づくり」の可能性

by ktj posted at 2014-01-05 15:04 last modified 2017-12-16 17:19

未発育都市 @mihatsuikutoshiさんのTweetをまとめた標記のtogetterまとめが興味深い。(というか、未発育都市さんのtweetもブログも非常におもしろい。私の場合、何ヶ月前かにたまたまグーグル経由で見つけた「コンパクトシティ=都心の郊外化」論を読んで目からウロコ状態になって以来のファン)

で、本題。(togetterでもコメントしているけど)上記togetterまとめで気づいた点などを。

富山のスタジアム計画

まず富山の場合。すごく乱暴に見積もると、サッカースタジアムに必要な敷地面積(スタジアム外部の「観客の滞留エリア」を含む)は大体「収容人員×0.75+10000」平方メートルくらいが目安。なんで、20000人級のスタジアムなら25000平方メートル(170×150メートルくらい)の土地が必要。「城跡公園」はサイズ的に厳しい。というか城跡公園って天守閣や美術館もあるし、都市公園っぽいんでまず無理じゃないかと思う。

あと、何だかんだいって富山は日本屈指のクルマ社会のはずなので、駐車場もそれなりに欲しいところ。そうなると、

  • 稲荷公園(富山駅から東に2キロ、富山地方鉄道稲荷町駅に隣接。多分都市公園)
  • 下奥井二丁目の富山化学工業の東隣にある空き地(富山駅から北に2キロ強、ライトレール下奥井駅から東に500メートルほど。「大谷製鉄」という会社の保有地っぽい)
  • 岩瀬スポーツ公園(富山駅から北に6キロほど。JR東富山駅(ただし電車は一時間に2本程度)、ライトレール蓮町駅の双方から1キロほど)

あたりが良さそうな気がする。

東静岡駅前スタジアム構想

次、東静岡駅前スタジアム構想。ここって清水エスパルスの本拠地候補らしいけど、クラブのアイデンティティ的に旧静岡市エリアに本拠地ってどうなんだ。メインスポンサーの鈴与も清水の会社だし。土地の広さも150平方メートル四方くらいなんでかなり厳しいと思う。今使ってる日本平が20000人収容だから25000人級は欲しいだろうし。

まちづくりとスタジアム

スタジアムを利用したまちづくり、というとまず思いつくのがボルチモアのオリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ。あと、アメリカのドーム球場や体育館は都心にあることが多く、スポーツ以外にも積極的に利用されているので結構まちづくりに貢献していると思う。まあ、野球、バスケ、ホッケーは試合数が多いし、アメフトは試合数が極端に少ない(プレシーズン/ポストシーズン含めてもホームゲームは最大で年12試合)けど、シーズンが(プレシーズン・ポストシーズン含めても)6ヶ月強と短い分、オフシーズンに様々なイベントをこなせるという事情があるんだけど。その点サッカー、殊にJリーグクラブの場合、2月に始まるACLから12月半ばの天皇杯準々決勝までスタジアムを使用する可能性がある(ため、コンサート等のイベント利用の計画が立て辛い)一方で、試合数は20数試合程度とやや中途半端なのが難点か。

「スマート・ベニュー_」は広島のサッカースタジアム検討協議会で話がでてたので、ダウンロードしてざっと見てはいたのだが、改めて(印刷して)通読してみた。なかなか読み応えがある。「アリーナよりもスタジアムの方が厳しいね」とかさらっと書いてあったり。

何度か書いてるけど、サッカースタジアムっていわゆる「副都心・新都心」と呼ばれるところに作るのが、一番まちづくりに貢献するんじゃないか、と思ってたりする。好例が仙台のユアテックスタジアム。それまで何もなかった泉中央界隈(旧泉市の中心は泉中央から北東に1.5キロほど離れた奥州街道沿いのエリア)に地下鉄の終点、バスターミナル、イトーヨーカドーのモール、そしてサッカースタジアムを作って副都心を仕立て上げてしまった。プロサッカーの年20数試合って、都心だと見劣りするけど「郊外エリアの中核」くらいの立地だと十分集客に貢献できる数字じゃないだろうか(周辺の商業施設の集積に対するサッカーの集客数は、当然郊外の方が大きくなるため)。また、(旧来の商店がほとんど存在しない)郊外の新興住宅地の住民にとってショッピングモールは「必ず利用する」施設になってしまうので、ショッピングモールとサッカークラブとのタイアップも効果がでやすいんじゃないだろうか。

あと、Jリーグが欧州サッカースタジアムの事業構造調査ってのをやってて、そこで、

  • アムステルダム・アレナ(オランダ アムステルダム)
  • フィリップス・シュタディオン(オランダ アイントホーフェン)
  • MSVアレナ(ドイツ デュイスブルク)
  • ヒポ・グループ・アレナ(オーストリア クラーゲンフルト)
  • リーボック・スタジアム(イングランド ボルトン)
  • リコーアリーナ(イングランド コベントリー)

の6つのスタジアムを例示してるんだけど、

  • アムステルダム・アレナ→旧来の街の中心から南東に8キロほど離れたエリアに形成された「新都心」っぽいところ(ヨーロッパの場合下手に歴史があるからアメリカみたいにスクラップ&ビルドで街中にドカドカ高層ビルを建て辛いんだろうな、と思ったり)
  • フィリップス・シュタディオン→中心駅から西に500メートルほど。ここは比較的都心かな。メトロ70万(松山くらい?)だからそんなに大きい町じゃないけど。西隣にフィリップスの旧本社がある。
  • MSVアレナ→街の中心から4キロほど南。新興住宅街と森林公園の境くらいの立地
  • ヒポ・グループ・アレナ→街の中心から南西に3キロほど。住宅地と農地の境界
  • リーボック・スタジアム→街の中心から西に7キロほど離れた郊外工業団地/住宅街っぽいエリア。駐車場たくさんでちょっと離れると畑。
  • リコーアリーナ→街の中心から北に6キロの住宅地と農地の境界。鉄道線がすぐそばを通っているが駅は無い模様。駐車場は充実。

ということでほとんどが郊外エリアだったり。というか「事業構造調査」内でも「このような事業が実現しているのは、スタジアムが、交通至便な立地を確保しているからだ。イングランドではスタジアムが、中心市街地から郊外に移転する傾向が顕著だが、道路、公共交通機関および駐車場を十分整備して、利用者の便宜を図っている」との記載があって、「交通至便な郊外」というのはJリーグ的にもアリな立地としているね、よく読むと。

ただ、こっちの資料(Jリーグニュース2013特別版)だと、街なかスタジアム推しというJリーグの主張もでてくる。ちと我田引水ぽくも感じるが。「欧州のサッカースタジアムもアメリカのボールパークも今、街なかに回帰している」っていってるけど、アメリカの野球場(こっちの場合、試合数が多いので都心じゃないと集客が難しくなった、という側面がある)はともかく、欧州のサッカースタジアムは別に街なかに回帰していないように見えるのだが。資料ではアムステルダム、ドレスデン、ヴォルフスブルグの3つをあげているが、アムステルダムは上記のように「新都心」タイプで、ドレスデンは街の中心から1キロ半ほどで街なかといえるが、1.FCディナモ・ドレスデンは(陸上競技場からサッカースタジアムへの改装はあったものの)60年前からスタジアムの移転は行っていない。ヴォルフスブルグのフォルクスワーゲンアレナは確かに駅の側だが、市街地とは川を挟んで向かい側の位置にあり、街なかとは言い難い。


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