サッカーのサポーターの行動様式とスタジアムに必要な滞留エリアの大きさ

第8回サッカースタジアム協議会のエントリについて、Twitterでさらに(といっても二週間ほど前)コメントをいただいたので、整理してみる。

Twitter スカパラ@sky_parler at 7:58 PM - 20 Jan 2014 JST

Jサポのもうひとつの生態が“出足が早い”こと。Eスタでキックオフ5~6時間前に正面Pが満車になるのは当たり前ですからね。そこからアストラムで市内に繰り出して列整理に帰って来る人多数w KTJ氏の挙げられたシャレオに限らず「どっか行っちゃう」の可能性は侮れませんよ。

Twitter スカパラ@sky_parler at 7:59 PM - 20 Jan 2014 JST

ちなみに待機列ルールだとシートは1㍍以内四方で2名まで、というのがクラブと県協会共通の規定です。

なるほど。(サポの人にとっては自明なことだろうと思うが)Jリーグの場合、横断幕の取り付け等の都合上「いい自由席」の取り合いが生じるため、クラブ側で入場待ち列を管理しているようだ。クラブによって多少の違いがあるが、概ねこんな感じ。

  1. 試合当日の朝から入場待ちの列を形成する。この際、シートを地面に貼って場所取りをすることが認められている(大宮や川崎はシートによる場所取り禁止)。

  2. 特定の時刻に「列整理」を行う。この時現地にいなければシートによる場所取りは無効。クラブによっては抽選を行って入場待ちの列を形成することも。

  3. 列整理後は一旦列を離れてもよいが、開場直前に列の確認を行うのでその時までには列に戻っていなければならない。

なお、浦和はちょっと特殊でサポーターの自主運営により前日に抽選を行うようだ。

結局のところ、少なくとも開場直前には自由席入場待ちのサポーターは入場待ちの列に戻っている、という解釈でよいのだろうか。そうすると、両ゴール裏付近に7~8000人が並んでいられるスペースが必要ということになるように思われる。余裕を持って3500~4000平方メートルくらいかな。あと、スタ飯の屋台なんかの場所(味の素スタジアムのアジパンダ広場みたいな)として3000平方メートルくらいあった方がいいような気がする。計6500~7000平方メートルほど。いずれにせよ、スタジアムを市民球場跡地の範囲に収める場合、ハノーバー庭園やスタジアム南側のスペースを使えるので問題はないかと。

(追記)

JFAのスタジアム標準を見直したら、待機スペースの基準が書いてあった(26頁)。

人気のある試合では待機者も多くなります。収容人員の2、3割程度の観客が待機列を組めるスペースが必要です。

と、いうことらしい。つまり、待機列のスペースを0.2平方メートル程度とすると、25000人級のスタジアムなら1000~1500平方メートルが待機スペースとして必要、ということか。てことで、スタ飯用の屋台スペースも含めて5000平方メートルあれば十分、という感じか。跡地なら十分確保できるレベル。

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